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【海外商品市況】中東情勢の悪化によって、NY金は連日の最高値を更新

2024.04.03

(NY貴金属)
2日のNY金は、大幅続伸。NY金の期近6月限は前日比24.7ドル高の2281.8ドル、NY白金の期近7月限は同22.9ドル高の934.3ドル、NY銀の期近5月限は同85.0セント高の2592.3セント。
昨日のNY金は、地政学的リスクによって大幅続伸して2300ドル台まで高値を更新した。1日にシリアの首都ダマスカスにあるイラン大使館周辺に、イスラエルが発射したと見られるミサイルが着弾した。この攻撃でイランの精鋭「革命防衛隊」の司令官や副官ら7名が殺害された。 イランのライシ大統領は2日に、イスラエルに対して報復すると表明した。今回のイラン大使館周辺への攻撃によって、イランとイスラエルの対立が高まり、中東情勢の悪化が一段と警戒された。この中東情勢の治安悪化による地政学的リスクから安全資産である金の買いが膨らみ、NY金の6月限は2300.2ドルまで史上最高値を更新した。
NY白金は、NY金の強調地合いに反応して一時942ドル台まで急反発した。NY白金の7月限は、NY金の強調地合いに引っ張られ序盤から買いが先行して、米国取引時間帯に為替のドル安・ユーロ高方向の動きも支援材料となり942.2ドルまで急伸した。しかし、高値をつけてからは、上げ一服の展開から929ドル台まで上値水準を切り下げた。ただ、下振れは一時的となり、引けにかけては937ドル台まで買い直された。

NY金6月限日足

※チャート画像は、株式会社ミンカブ・ジ・インフォノイドのWin-Station(R)によるものです。当該画像の著作権は、同社に帰属します。

NY白金7月限日足

※チャート画像は、株式会社ミンカブ・ジ・インフォノイドのWin-Station(R)によるものです。当該画像の著作権は、同社に帰属します。

(WTI原油・NY石油製品・北海ブレント)
2日のWTI原油は、大幅続伸。WTI原油の期近5月限は前日比1.44ドル高の85.15ドル、北海ブレント原油の期近6月限は同1.50ドル高の88.92ドル。RBOBガソリンの5月限は同4.89セント高の275.89セント、NYヒーティングオイルの期近5月限は同8.48セント高の271.19セント。
昨日のWTI原油は、供給ひっ迫懸念の拡大で85.46ドルまで高値更新した。1日にイスラエルがシリアにあるイラン大使館にミサイル攻撃をしたと見られ、イスラエルとイランの対立による中東情勢の治安悪化が警戒された。また、2日にはウクライナがロシアの主要製油所にドローン攻撃を実施した。ロイター通信によると、この攻撃によって日量34万バレルの産油能力がある施設の半分が打撃を受けた。この中東情勢の悪化やウクライナによるロシアの製油所の攻撃によって、供給ひっ迫懸念が拡大して、WTI原油の5月限は2023年9月15日の高値84.87ドルを上抜けして85.46ドルまで高値を更新した。

WTI原油期近5月限日足

※チャート画像は、株式会社ミンカブ・ジ・インフォノイドのWin-Station(R)によるものです。当該画像の著作権は、同社に帰属します。

(CBOTコーン)
2日のシカゴコーンは、続落。シカゴコーンの期近5月限は前日比9.00セント安の426.50セント。
昨日のシカゴコーンは、引き続き米コーンベルトの作付け面積の拡大観測によって続落した。シカゴコーンの5月限は、序盤に436セント前後の水準まで反発した。しかし、米国取引時間帯に入り、米コーンベルトの作付けに適した天候によって作付け面積の拡大観測が改めて認識されると、シカゴコーンは424.50セントまで崩れた。1日の引け後に発表された米トウモロコシの生育進展では、作付けの進捗率は2%と昨年同期と同じ数字となり5年平均の1%を上回っている。ただ、安値をつけてからは、引けにかけて428セント前後まで下げ幅を縮小した。

シカゴコーン期近5月限日足

※チャート画像は、株式会社ミンカブ・ジ・インフォノイドのWin-Station(R)によるものです。当該画像の著作権は、同社に帰属します。

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