(貴金属市場)
6日の金標準は、高値更新後に急反落。金標準の中心限月2月限は前日比4円安の10242円。
夜間立会の金標準の2月限は、NY金の強調地合いによって続伸すると1万0341円まで上場来最高値を更新した。しかし、その後はNY金の上げ幅縮小の動きと瞬間的な為替の円高方向の動きによって1万0238円まで急落した。ただ、金標準の下振れは一時的となり、夜間の引けにかけては、為替が円安基調に戻ると金標準は1万0290円前後まで買い直される動きも見せた。NY金の4月限は、米国の利下げ観測の拡大によって続伸して一時2150ドル台まで上昇したが、その後は2136ドル台まで上げ幅を縮小した。日中立会は、為替が序盤から円高方向に進むと金標準は上げ幅を縮小した。その後、14時過ぎに為替の円高方向の動きが強まると夜間立会の安値と同水準の1万0238円まで下落した。
日中のNY金は、連日の急騰に対する利益確定の売りによって、一時2131.9ドルまで下落している。今晩はパウエル米FRB(米連邦準備制度理事会)議長の議会証言が予定され、NY金はパウエル米FRB議長の発言の内容次第となっている。先週からの弱気な米経済指標が続き、市場では早期利下げ観測が拡大している。パウエル米FRB議長の利下げに関して何らかの発言があった場合、NY金は大きく動く可能性があるので注意したい。パウエル米FRB議長の下院金融委員会での議会証言は、日本時間24時に予定されている。金標準は、1万0341円まで高値を更新した後、1万0238円まで急落している。高値から約100円の下落となっているが、NY金は2130ドル台で下げ止まっていることから金標準の1万0200円台を維持する動きが想定される。ただ、今晩のパウエル米FRB議長の議会証言の内容よって、相場が急変する動きが警戒されるだけに注意したい。新たな仕掛けは、パウエル米FRB議長の発言後の相場状況を見せ判断するのが無難としたい。
金標準の日足チャート
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