(NY貴金属)
4日のNY金は、連騰。NY金期近4月限は前週末比30.6ドル高の2126.3ドル、NY白金期近4月限は4.0ドル高の888.0ドル、NY銀期近5月限は同62.7セント高の2399.1セント。
週明けのNY金は、米国の早期利下げ観測が引き続き支援材料となり2日連続の大幅上昇となった。NY金の4月限は、序盤に2090ドル前後で推移していた。しかし、米国取引時間帯から買われる展開になり、その後2128.4ドルまで連騰した。先週発表された2月の米製造業購買担当者景況感指数(PMI)や消費者景況感指数など一連の米経済指標が弱気な結果となったことから、米FRB(連邦準備制度理事会)による早期利下げ観測が台頭している。この早期利下げ観測によってNY金は先週末から急騰する動きとなり、週明けもその流れを引き継いで続騰した。今週は、週末に米雇用統計の発表が予定されている。また、6~7日にパウエル米FRB議長の議会証言も予定されていることから、今後の米FRBの金融政策に関する注目度の高いイベントが続く。
NY白金も続伸して900ドル台を回復した。NY白金の4月限は、序盤から先週末の上昇を維持する動きとなり890ドル前後で推移した。その後、NY金の続騰や為替のドル安・ユーロ高方向の動きが支援材料になると907.5ドルまで続伸した。しかし、高値をつけてからは、為替のドル安・ユーロ高方向の動きが一服すると、NY白金は引けにかけて902ドル台まで上げ幅を縮小した。
NY金4月限日足
※チャート画像は、株式会社ミンカブ・ジ・インフォノイドのWin-Station(R)によるものです。当該画像の著作権は、同社に帰属します。
NY白金4月限日足
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(WTI原油・NY石油製品・北海ブレント)
4日のWTI原油は、急反落。WTI原油期近4月限は前週末比1.23ドル安の78.74ドル、北海ブレント原油期近5月限は同0.75ドル安の82.80ドル。RBOBガソリン4月限は同2.87セント安の258.57セント、NYヒーティングオイル期近4月限は同5.70セント安の264.72セント。
週明けのWTI原油は、利益確定の売りによって急反落した。WTI原油の4月限は、OPECプラスの自主減産の継続によって80.41ドルまで上昇した。OPECプラスは3日に、2024年3月末まで予定していた日量220万バレルの自主減産の方針を6月末まで継続することで合意した。この減産方針の継続によって、週明けのWTI原油は買われる展開となった。しかし、高値をつけてからは産油国の減産継続が先週末の上昇である程度織り込んでいたため、その後は利益確定の売りが台頭するとWTI原油は78.56ドルまで急反落した。
WTI原油期近4月限日足
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(CBOTコーン)
4日のシカゴコーンは、反発。期近5月限は前週末比5.25セント安の430.00セント。
週明けのシカゴコーンは、売り買い交錯する動きの中、反発した。シカゴコーンの5月限は、序盤に424.00セントまで下落した。しかし、その後は週末に控えた米農務省の需給報告を意識した動きによる持ち高調整や安値拾いの買いによって433.50セントまで反発した。上昇局面では、民間業者が米国産トウモロコシ11万トンを台湾向けに販売したことも支援材料となった。高値をつけてからは一時427セント台まで下落したが、引けにかけて再び430セントまで買い直された。
シカゴコーン期近5月限日足
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