(NY貴金属)
1日のNY金は、急騰。NY金期近4月限は前日比41.0ドル高の2095.7ドル、NY白金期近4月限は4.0ドル高の888.0ドル、NY銀期近5月限は同47.9セント高の2336.4セント。
週末のNY金は、弱気な米国の経済指標を背景に急騰した。NY金の4月限は序盤に2050ドル台前半で推移したが、欧州時間帯から為替がドル安・ユーロ高方向に進み2060ドル台まで取引水準を上げた。その後、米国取引時間帯に弱気な米経済指標の発表を受けて、米長期金利が低下するとNY金は2097.1ドルまで急騰した。この日発表された2月の米製造業購買担当者景況指数(PMI)は47.8と前月の49.1から低下して、市場予想の49.5を大幅に下回った。また、米ミシガン大学消費者信頼感指数(確報値)は76.9となり、前回の79.6から大きく低下した。これらの弱気な結果となった米経済指標を受け、米早期利下げ観測が意識されると米長期金利が低下した。しかし、高値をつけてからは、上昇が一巡すると引けにかけて2092ドル台まで上値水準を切り下げた。
NY白金も上昇して3営業日ぶりに反発した。NY白金の4月限は、序盤に870.1ドルまで直近の安値を更新した。しかし、安値をつけてからは為替のドル安・ユーロ高方向の動きとNY金の上昇に反応して、NY白金は893.1ドルまで反発した。
NY金4月限日足
※チャート画像は、株式会社ミンカブ・ジ・インフォノイドのWin-Station(R)によるものです。当該画像の著作権は、同社に帰属します。
NY白金4月限日足
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(WTI原油・NY石油製品・北海ブレント)
1日のWTI原油は、3営業日ぶりに反発。WTI原油期近4月限は前日比1.71ドル高の79.97ドル、北海ブレント原油期近5月限は同1.64ドル高の83.62ドル。RBOBガソリン4月限は同3.34セント高の261.44セント、NYヒーティングオイル期近4月限は同5.43セント高の270.42セント。
週末のWTI原油は、産油国による減産延長観測と為替のドル安基調が支援材料となり反発した。WTI原油の4月限は、序盤に78.50ドル前後で推移していた。しかし、その後は産油国の減産延長観測が台頭すると、WTI原油は80.85ドルまで反発して直近の高値を更新した。来週に開催予定となっているOPECプラスの会合で、4月以降の生産方針が協議される。先日、ロイター通信は関係筋の話としてOPECプラスが2024年4~6月期まで自主減産の延長を検討していると報じた。市場では、サウジアラビアやロシアが自主減産を継続するとの見方が有力とされている。また、一部では年末までの延長予想も浮上していることから、産油国の供給引き締めを警戒した動きによってWTI原油は買われた。ただ、直近の高値を更新してからは、80ドル台まで上昇したことによる利益確定の売りが台頭すると引けにかけて79.80ドル台まで上げ幅を縮小した。
WTI原油期近4月限日足
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(CBOTコーン)
1日のシカゴコーンは、5営業日ぶりに反落。期近5月限は前日比4.75セント安の424.75セント。
週末のシカゴコーンは、シカゴ小麦の下落や持ち高調整の動きによって反落した。シカゴコーンの5月限は、序盤に430セント前後で推移した。しかし、その後は連日の上昇に対する利益確定の売りや週末要因による持ち高調整の動きからシカゴコーンは422.00セントまで反落した。下落局面では、シカゴ小麦の下落も圧迫要因となった。シカゴ小麦は、黒海経由のトウモロコシの供給が潤沢なことが下落要因となった。しかし、安値をつけてからは為替のドル安基調による割安感によって、シカゴコーンは引けにかけて424セント台まで下げ幅を縮小した。
シカゴコーン期近5月限日足
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