(NY貴金属)
29日のNY金は、急反発。NY金期近4月限は前日比12.0ドル高の2054.7ドル、NY白金期近4月限は1.10ドル安の884.0ドル、NY銀期近5月限は同24.9セント高の2288.5セント。
昨日のNY金は、米国の利下げ観測が支援材料となり急反発した。NY金の4月限は、1月の米個人消費支出(PCE)物価指数の発表前に2036.0ドルまで下落した。しかし、1月の米PCE物価指数の発表後からNY金は上昇基調に転換して2059.4ドルまで急反発した。注目された1月の米PCE物価指数は、前年比2.4%上昇と前回の2.6%上昇から伸び率は鈍化した。また、値動きの激しいいエネルギーと食品を除いたコア指数も前年比2.8%上昇と前回の2.9%上昇より伸び率は低下した。このインフレの落ち着きを示す内容となった米PCE物価指数を受けて、米国の利下げ観測が再燃すると米長期金利が低下してNY金は買われた。その後は、為替のドル高・ユーロ安基調によって、NY金は上げ一服の展開となり、引けにかけて2052ドル前後の水準まで上げ幅を縮小した。
一方、NY白金は売り買い交錯する動きの中、小幅続落した。NY白金の4月限は、序盤に為替のドル高・ユーロ安基調によって879.0ドルまで下落した。しかし、その後に発表された米PCE物価指数の結果を受けて、為替がドル安・ユーロ高方向に進むとNY白金は893.6ドルまで上昇した。ただ、NY白金の890ドル台の動きは一時的となり、為替がドル安・ユーロ高方向の動きからドル高・ユーロ安基調に戻るとNY白金は882ドル前後の水準まで売り直された。
NY金4月限日足
※チャート画像は、株式会社ミンカブ・ジ・インフォノイドのWin-Station(R)によるものです。当該画像の著作権は、同社に帰属します。
NY白金4月限日足
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(WTI原油・NY石油製品・北海ブレント)
29日のWTI原油は、続落。WTI原油期近4月限は前日比0.28ドル安の78.26ドル、北海ブレント原油期近4月限は同0.06ドル安の83.62ドル。RBOBガソリン3月限は同3.33セント高の230.43セント、NYヒーティングオイル期近3月限は同2.55セント高の268.38セント。
昨日のWTI原油は、売り買い交錯する中、小幅続落した。WTI原油の4月限は、序盤に為替のドル高・ユーロ安基調による割高感から77.95ドルまで下落したが、その後は為替のドル安・ユーロ高方向の戻りと米国の利下げ観測の再燃によって79.28ドルまで急反発した。しかし、高値をつけてからは為替が再びドル高・ユーロ安基調に進むとWTI原油は77.94ドルまで崩れた。ただ、引けにかけては、為替のドル高・ユーロ安基調が一服して、WTI原油は78.20ドル台まで下げ幅を縮小した。
WTI原油期近4月限日足
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(CBOTコーン)
29日のシカゴコーンは、4営業日連続の上昇。期近5月限は前日比1.00セント高の429.50セント。
昨日のシカゴコーンは、乱高下の展開の中、4営業日連続で上昇した。シカゴコーンの5月限は、序盤に為替のドル高基調による割高感から423.75セントまで下落した。しかし、安値をつけてからは、為替がドル安方向への戻りによって反発すると432.00セントまで上昇した。上昇局面では、この日発表された米国産トウモロコシの輸出成約高が支援材料にもなった。米農務省が発表した週間輸出成約高は、2024年度の米国産トウモロコシの純成約高が108万2300トンと予想レンジの60万~120万トンの上限に近い水準となった。ただ、432セントまでの上昇は一時的となり、その後は為替がドル高基調に戻ると427セント台まで売り直された。引けにかけては、再び買い直され430セント前後の水準まで上昇した。
シカゴコーン期近5月限日足
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