(NY貴金属)
27日のNY金は、反発。NY金期近4月限は前日比5.2ドル高の2044.1ドル、NY白金期近4月限は15.9ドル高の897.0ドル、NY銀期近3月限は同0.6セント高の2253.2セント。
昨日のNY金は、清算値ベースでは反発したが、その後は米国の長期金利の上昇によって2040ドル割れまで崩れた。NY金の4月限は、序盤に米長期金利の低下と為替のドル安・ユーロ高方向の動きによって2049.1ドルまで上昇した。しかし、その後は低下していた米長期金利は上昇に転じ為替がドル高・ユーロ安基調に転換すると、NY金は上値水準を切り下げて清算値決定後に2038.1ドルまで崩れた。下落局面では、週後半に発表される米国の個人消費支出(PCE)物価指数の発表を控えた、持ち高調整の動きも圧迫要因となった。米PCEは、米FRB(連邦準備制度理事会)がインフレ指標として重視している。
NY白金は、急反発。NY白金の4月限は、為替のドル安・ユーロ高方向の動きや前日の急落に対する安値拾いの買いによって序盤から買いが先行した。その後、米国取引時間帯に為替はドル高・ユーロ安基調の展開となったが、NY白金はこの動きに反応しないまま901.7ドルまで急反発した。しかし、900ドル台での動きは一時的となり、引けにかけては上げ一服の展開から8950ドル前後水準まで上げ幅を縮小した。
NY金4月限日足
※チャート画像は、株式会社ミンカブ・ジ・インフォノイドのWin-Station(R)によるものです。当該画像の著作権は、同社に帰属します。
NY白金4月限日足
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(WTI原油・NY石油製品・北海ブレント)
27日のWTI原油は、続伸。WTI原油期近4月限は前日比1.29ドル高の78.87ドル、北海ブレント原油期近4月限は同1.12ドル高の83.65ドル。RBOBガソリン3月限は同3.88セント高の234.44セント、NYヒーティングオイル期近3月限は同1.67セント安の274.60セント。
昨日のWTI原油は、需給の引き締まりを警戒した動きによって続伸した。WTI原油の4月限は、序盤に77.17ドルまで下落したが、その後はOPECプラスの自主減産報道によって買われる展開となり79.00ドルまで続伸した。ローター通信は27日に関係者の話として、OPECプラスが現行の自主減産を2024年4月~6月まで延長を検討していると報じた。この報道を受けて、市場では需給引き締まりを警戒した動きによって、WTI原油に買いが入った。また、中東情勢の悪化による供給混乱も引き続きWTI原油の支援材料となっていた。
WTI原油期近4月限日足
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(CBOTコーン)
27日のシカゴコーンは、続伸。期近5月限は前日比2.00セント高の423.50セント。
昨日のシカゴコーンは、引き続き安値拾いの買いによって続伸した。シカゴコーンの5月限は、序盤に前日の流れ引き継いで425セント台まで続伸したが、その後は為替のドル高基調の動きから422.00セントまで上値水準を切り下げた。しかし、シカゴコーンの下振れは一時的となり、前日と同様に下落局面で安値拾いの買いが台頭すると427.00セントまで上昇した。ただ、引けにかけては上げ一服の展開から424セント前後の水準まで上げ幅を縮小した。
シカゴコーン期近5月限日足
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