（ＮＹ貴金属）
１６日のＮＹ金は、続伸。ＮＹ金期近４月限は前日比９．２ドル高の２０２４．１ドル、ＮＹ白金期近４月限は８．３ドル高の９１３．５ドル、ＮＹ銀期近３月限は同５２．４セント高２２３４７．５セント。
週末のＮＹ金は、米国の３連休を控えた持ち高調整や為替のドル安方向の動きによって続伸した。ＮＹ金の４月限は序盤に２０１０ドル台後半で推移していた。しかし、その後は米国の生産者物価指数（ＰＰＩ）の発表後に２００６．６ドルまで崩れた。この日発表された１月の米ＰＰＩは、前年比０．９％と市場予想の０．６％を上回った。前月比も０．３％と市場予想の０．１％より上昇した。また、食品・エネルギーを除いたコアＰＰＩも前年比２．０％（市場予想１．６％）、前月比０．５％（市場予想０．１％）と市場予想より伸び率は上昇した。このインフレ圧力の根強い内容となった米ＰＰＩの結果を受けて、米国の長期金利が上昇して為替がドル高・ユーロ安基調に進むと、ＮＹ金は売られた。ただ、ＮＹ金の下振れは一時的な動きとなり、米国の３連休を控えた持ち高調整の動きと上昇していた米長期金利が低下して為替がドル安・ユーロ高方向に戻ると、ＮＹ金は米国の出直りの動きから２０２７．２ドルまで続伸した。
ＮＹ白金も続伸して９１７ドル台まで上昇した。ＮＹ白金の４月限は、米国の３連休を控えた持ち高調整によって８９４．２ドルまで下落した。しかし安値をつけてからは、為替のドル安・ユーロ高方向の動きが支援材料になると、ＮＹ白金は９１７．０ドルまで続伸した。
ＮＹ金４月限日足
※チャート画像は、株式会社ミンカブ・ジ・インフォノイドのWin-Station(R)によるものです。当該画像の著作権は、同社に帰属します。
ＮＹ白金４月限日足
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（ＷＴＩ原油・ＮＹ石油製品・北海ブレント）
１６日のＷＴＩ原油は、続伸。ＷＴＩ原油期近３月限は前日比１．１６ドル高の７９．１９ドル、北海ブレント原油期近４月限は同０．６１ドル高の８３．４７ドル。ＲＢＯＢガソリン３月限は同１．７７セント高の２３３．６セント、ＮＹヒーティングオイル期近３月限は同１．７１セント安の２８０．６６７セント。
週末のＷＴＩ原油は、中東情勢の悪化による供給混乱を警戒した動きから続伸した。ＷＴＩ原油の３月限は、序盤に米国の３連休を控えた持ち高調整の動きから７７．２２ドルまで下落した。しかし、ＷＴＩ原油の下振れは一時的となり、その後は中東情勢の悪化による供給混乱を警戒した動きから買われる展開になると７９．３５ドルまで続伸した。イスラエル軍は１５日にパレスチナ自治区ガザ南部ハンユニスにある最大規模のナセル病院に部隊を突入させた。また、同軍はガザ全土に空爆も加えたことを明らかにした。更に、イスラエル北部ではイスラム教シーア派組織ヒズボラがロケット弾で攻撃した。ヒズボラはレバノン南部への攻撃で市民１０人が死亡したことへの「暫定的な報復」だと述べた。この一連の紛争によって、中東情勢の悪化による供給混乱を警戒する動きが、ＷＴＩ原油の買い材料となった。
ＷＴＩ原油期近３月限日足
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（ＣＢＯＴコーン）
１６日のシカゴコーンは、３営業日連続の下落。期近３月限は前日比１．２５セント安の４１６．５０セント。
週末のシカゴコーンは、引き続きトウモロコシの潤沢な供給見通しが圧迫要因となって続落した。シカゴコーンの３月限は、序盤に米国の３連休を控えた持ち高調整の動きから４２１．５０セントまで上昇した。しかし、その後は米国を中心とした世界的に潤沢なトウモロコシの供給見通しを背景に売り直されると４５１．００セントまで安値を更新した。１５日に開催された年次農産物展望会議（アウトルック・フォーラム）で、２０２４～２５年度の米トウモロコシの期末在庫は２５億３２００万ブッシェルと２０２３～２４年度の期末在庫２１億７２００万ブッシェルを大幅に上回る水準と予想されている。
シカゴコーン期近３月限日足
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