(NY貴金属)
14日のNY金は、5営業日連続の下落。NY金期近4月限は前日比2.9ドル安の2004.3ドル、NY白金期近4月限は18.4ドル高の897.3ドル、NY銀期近3月限は同23.3セント高の2215.4セント。
昨日のNY金は、引き続き米国の早期利下げ後退観測を背景に一時2000ドル割れまで続落した。NY金の4月限は序盤から軟調地合いを維持して、欧州時間帯に為替がドル高・ユーロ安基調に進むと2000ドルを割り込んだ。しかし、その後は為替がドル安・ユーロ高方向に戻ると、NY金は2005ドル台まで下げ幅を縮小した。ただ、NY金の戻りは一時的となり、米国取引時間帯に米早期利下げ後退観測が引き続き圧迫要因になると、NY金は1996.4ドルまで下値水準を切り下げた。安値をつけてからは、米長期金利の低下や為替のドル安・ユーロ高方向の戻りによって、NY金は2008.8ドル台まで反発したが、引けにかけては、米長期金利の低下と為替のドル安・ユーロ高方向の戻りが一服すると2004ドル前後まで売り直された。
一方、NY白金は、為替のドル安・ユーロ高方向の動きが支援材料となって反発した。NY白金の4月限は、序盤に為替のドル高・ユーロ安基調によって876.8ドルまで下落した。しかし、その後は為替のドル安・ユーロ高方向の戻りを見せると、NY白金は903.6ドルまで急反発した。ただ、引けにかけては、為替のドル安・ユーロ高方向の動きが一服して、NY白金は引けにかけて896ドル前後まで上げ幅を縮小した。
NY金4月限日足
※チャート画像は、株式会社ミンカブ・ジ・インフォノイドのWin-Station(R)によるものです。当該画像の著作権は、同社に帰属します。
NY白金4月限日足
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(WTI原油・NY石油製品・北海ブレント)
14日のWTI原油は、8営業日ぶりに反落。WTI原油期近3月限は前日比1.23ドル安の76.64ドル、北海ブレント原油期近4月限は同1.16ドル安の81.61ドル。RBOBガソリン3月限は同7.77セント安の231.69セント、NYヒーティングオイル期近3月限は同8.58セント安の281.01セント。
昨日のWTI原油は、米国の原油在庫の積み増しが圧迫要因となって反落した。WTI原油の3月限は、序盤から堅調地合いを維持すると、その後は為替のドル安・ユーロ高方向の動きによって78.77ドルまで上値水準を切り上げた。しかし、高値をつけてからは米国の原油在庫の積み増しをきっかけにWTI原油は下落基調に転換すると、76.38ドルまで崩れた。この日発表されたEIA(米エネルギー情報局)の週間在庫統計で、原油在庫が前週比1200万バレル増かと市場予想の260万バレル増から大幅な在庫積み増しとなった。また、製油所稼働率は80.6%と前回から1.8ポイント低下して、2022年12月以来の低水準となった。この弱気な週間在庫統計によって、需給の緩みがWTI原油の圧迫要因となった。
WTI原油期近3月限日足
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(CBOTコーン)
14日のシカゴコーンは、3営業日ぶりに反落。期近3月限は前日比6.50セント安の424.25セント。
昨日のシカゴコーンは、世界的に潤沢なトウモロコシの供給観測が圧迫要因となり反落した。シカゴコーンの3月限は序盤から軟調地合いとなり、その後は15日に米農務省が主催する年次農産物展望会議(アウトルック・フォーラム)によるトウモロコシの期末在庫の上方修正予想によって422.25セントまで安値を更新した。ロイター通信によるアナリスト予想で、2024年のトウモロコシの作付面積は9180万エーカー、単収は1エーカー当たり180.4ブッシェル、生産高は151億5000万ブッシェルと予想となっている。また、2024~25年度の期末在庫は、25億9400万ブッシェルと、2023~24年度の21億7200万ブッシェルを大幅に上回ると予想されている。このトウモロコシの潤沢な供給観測が、シカゴコーンの圧迫要因となった。ただ、安値をつけてからは、下げ一服の展開から引けにかけて424セント前後の水準まで下げ幅を縮小した。
シカゴコーン期近3月限日足
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