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【海外商品市況】WTI原油は大幅続伸。一方、NY白金は急落

2024.01.26

(NY貴金属)
25日のNY金は、反発。NY金期近2月限は前日比1.8ドル高の2017.8ドル、NY白金期近4月限は20.4ドル安の894.5ドル、NY銀期近3月限は同3.8セント高の2294.5セント。
昨日のNY金は、売り買い交錯する中、反発した。NY金の2月限は、序盤から2010ドル台まで揉み合いの展開となった。しかし、その後は米国の経済指標の発表後に乱高下して2004.0ドルまで急落した後に2022.4ドルまで上昇した。この日発表された米国の第4四半期の国内総生産(GDP)速報値は、前期比3.3%増と前回の4.9%増から鈍化したものの、市場予想の2.0%増を上回った。一方、新規失業保険申請件数は21万4000件と前回の18万7000件や市場予想の20万件より増加した。GDPは景気の底堅さを示す内容となったが、新規失業保険申請件数は労働需給が緩和されたことによって、NY金は一時的な急落した後に上昇に転じた。しかし、高値をつけてからは、為替のドル高・ユーロ安基調によって上げ一服の展開から2012ドル台まで売り直された。ただ、引けにかけては、米国の長期金利の低下を背景に2021ドルまで買い直された。
一方、NY白金は急反落して900ドル割れとなった。NY白金の4月限は、序盤に911.5ドルまで上昇するなど堅調地合いを継続した。しかし、その後は為替のドル高・ユーロ安基調の動きによって892.5ドルまで崩れた。この日開催されたECB(欧州中央銀行)理事会で政策金利は据え置かれた。その後、ラガルドECB総裁は記者会見で、10~12月期のユーロ圏経済について「停滞した可能性が高い」との見解を示した上で、利下げに関して「時期尚早との認識で一致している」と述べた。このラガルドECB総裁の記者会見を受けて、為替がドル高・ユーロ安方向に進んだ。ただ、安値をつけてからは、為替のドル高・ユーロ安基調が一服すると、NY白金は引けにかけて899ドル台まで下げ幅を縮小した。

NY金2月限日足

※チャート画像は、株式会社ミンカブ・ジ・インフォノイドのWin-Station(R)によるものです。当該画像の著作権は、同社に帰属します。

NY白金4月限日足


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(WTI原油・NY石油製品・北海ブレント)
25日のWTI原油は、大幅続伸。WTI原油期近3月限は前日比2.27ドル高の77.36ドル、北海ブレント原油期近3月限は同2.39ドル高の82.43ドル。RBOBガソリン2月限は同5.49セント高の226.44セント、NYヒーティングオイル期近2月限は同11.36セント高の279.54セント。
昨日のWTI原油は、供給不安が支援材料となり大幅続伸した。WTI原油の3月限は、前日の米国の大幅な原油在庫の取り崩しによる需給引き締め観測によって、序盤から堅調地合いを維持した。その後、紅海周辺での治安の悪化による供給懸念が拡大すると77.51ドルまで急伸した。ロイター通信によると、デンマークの海運大手APモラー・マースクは24日に、紅海とアデン湾を結ぶイエメン沖のバブ・エル・マンデブ海峡を通過中の米国籍船2隻が攻撃を受けて、2隻は付近で爆発が確認されたことでアデン湾に引き返したと発表した。その後、イエメンの親イラン武装組織フーシ派は、商船2隻を護衛していた複数の米軍艦を標的にしたと表明した。この紅海周辺での治安の悪化による産油国への影響が懸念され、石油の供給不安が警戒されWTI原油は買われた。

WTI原油期近3月限日足


※チャート画像は、株式会社ミンカブ・ジ・インフォノイドのWin-Station(R)によるものです。当該画像の著作権は、同社に帰属します。

(CBOTコーン)
25日のシカゴコーンは、6営業日ぶりに小幅反落。期近3月限は前日比0.50セント安の451.75セント。
昨日のシカゴコーンは、弱気なファンダメンタルズを背景に小幅反落した。シカゴコーンの3月限は、序盤から堅調地合いを維持して453.25セントまで直近高値を更新した。しかし、その後は弱気なファンダメンタルズが圧迫要因となって447.50セントまで下落した。米農務省が発表した週間輸出成約高は、2024年の米国産トウモロコシの純成約高が95万4800トンと予想レンジ72万5000~140万トンのやや下限に近い水準となった。また、アルゼンチンの2023~24年度のトウモロコシ生産高予想を5650万トンとして、前回までの予想の5500万トンから引き上げた。ただ、安値をつけてからは、出直りに展開となり、引けにかけて452セントまで下げ幅を縮小する動きも見せた。

シカゴコーン期近3月限日足

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