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【海外商品市況】NY金は3営業日ぶりに反落、WTI原油は急反発

2024.01.23

(NY貴金属)
22日のNY金は、3営業日ぶりに反落。NY金期近2月限は前週末比7.1ドル安の2022.2ドル、NY白金期近4月限は4.0ドル安の903.0ドル、NY銀期近3月限は同41.5セント安の2229.6セント。
週明けのNY金は、米国の早期利下げ観測の後退が圧迫要因となり反落した。NY金の2月限は、序盤に2034.1ドルまで上昇した。しかし、2030ドル台での動きは限定的となり、その後は米国の早期利下げ後退観測によって、NY金は上値水準を切り下げると米国取引時間帯に2017.4ドルまで下落した。先週から米FRB(連邦準備制度理事会)の要人によるタカ派的な発言が続き、市場では3月の利下げ期待が薄れている。ただ、2020ドル割れは一時的な動きとなり、安値をつけてから直ぐに2028ドルまで買い直された。その後は、売り買い交錯する展開となり2025ドルを中心とした揉み合いが続いた。
NY白金は、為替のドル高・ユーロ安基調を背景に続落した。NY白金の4月限は、序盤に913.2ドルまで上昇した。しかし、その後は為替のドル高・ユーロ安基調によってNY白金は上値水準を切り下げると899.7ドルまで売り込まれた。安値をつけてからは、為替がドル安・ユーロ高方向に戻りNY白金は912ドルまで再び上昇したが、為替が再びドル高・ユーロ安基調になるとNY白金は900.2ドルまで売り直された。

NY金2月限日足

※チャート画像は、株式会社ミンカブ・ジ・インフォノイドのWin-Station(R)によるものです。当該画像の著作権は、同社に帰属します。

NY白金4月限日足


※チャート画像は、株式会社ミンカブ・ジ・インフォノイドのWin-Station(R)によるものです。当該画像の著作権は、同社に帰属します。

(WTI原油・NY石油製品・北海ブレント)
22日のWTI原油は、急反発。WTI原油期近2月限は前週末比1.78ドル高の75.19ドル、北海ブレント原油期近3月限は同1.50ドル高の80.06ドル。RBOBガソリン2月限は同7.50セント高の223.78セント、NYヒーティングオイル期近2月限は同3.14セント高の269.35セント。
週明けのWTI原油は、需給の引き締まり観測によって急反発した。WT原油の2月限は、序盤に73ドル台で推移していたが、その後は上値水準を切り上げ75.75ドルまで急反発した。21日にロシアの天然ガス大手ノバクは、北西部レニングラード州ウスチルガにある施設の火災による一部の操業を停止したと発表した。ウクライナのメディアは、火災の原因がドローン攻撃だと報じている。22日に火災は鎮火しているが、世界第3位の産油国であるロシアの石油関連施設の攻撃によって供給不安への警戒感が高まった。また、米国では深刻な寒波の影響によって同国の石油生産の減少も警戒されている。国内3位の産油州となるノースダコタ州で、寒波による深刻な凍結によって、先週の産油量が半分以上減少している。生産回復には約1カ月かかる可能性も指摘されている。テキサス州やニューメキシコ州でも生産が減少している。このロシアや米国の供給懸念によって、需給の引き締まり観測がWTI原油の上昇要因となった。しかし、高値をつけてから上げ一服の展開となり、引けにかけて75.10ドル台まで上値水準を切り下げた。

WTI原油期近2月限日足


※チャート画像は、株式会社ミンカブ・ジ・インフォノイドのWin-Station(R)によるものです。当該画像の著作権は、同社に帰属します。

(CBOTコーン)
22日のシカゴコーンは、小幅続伸。期近3月限は前週末比0.25セント高の445.75セント。
週明けのシカゴコーンは、売り買い交錯する動きの中で小幅続伸した。シカゴコーンの3月限は、シカゴ大豆や原油価格の上昇に反応して448.00セントまで続伸した。しかし、その後は世界的に潤沢となっているトウモロコシの在庫が圧迫要因となり、シカゴコーンは444.00セントまで反落した。ただ、下振れも限定的となり、引けにかけては445セントを中心とした揉み合いの展開が続いた。22日に米農務省が発表した米国の週間輸出検証高は、71万3290トンと予想レンジ65万~105万トンの下限に近い結果となった。

シカゴコーン期近3月限日足

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