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【海外商品市況】NY金・白金は急反発、WTI原油は続伸

2024.01.19

(NY貴金属)
18日のNY金は、急反発。NY金期近2月限は前日比15.1ドル高の2021.6ドル、NY白金期近4月限は22.4ドル高の912.0ドル、NY銀期近3月限は同13.8セント高の2280.7セント。
昨日のNY金は、地政学的リスクの高まりによって急反発した。NY金の2月限は、序盤に2010ドルを挟んだ展開となっていたが、その後は中東情勢の悪化による地政学的リスクの高まりから安全資産として金が買われ2025.6ドルまで上昇した。17日にバイデン政権は、紅海周辺での商船攻撃を続けているイエメンの親イラン武装組織フーシ派に対し大統領令に基づく「特別指定国際テロリスト」に再指定すると発表した。これにより資産を凍結するほか、米国人との取引を禁じた。また、米軍は同日に商船攻撃への報復として、フーシ派の拠点を空爆したと発表した。一方、18日にパキスタン軍がイラン領内への空爆を実施した。イランからの攻撃への報復とみられている。この中東での地政学的リスクの広がりが、NY金の買い材料となった。
NY白金は、NY金やNYパラジウムの強調地合いに反応して3営業日ぶりに反発した。NY白金の4月限は、序盤から為替のドル安・ユーロ高方向の動きによって買いが先行する動きとなった。その後、為替はドル高・ユーロ安基調となったが、NY白金はNY金やNYパラジウムの強調地合いによって上げ幅を拡大して916.5ドルまで上昇した。

NY金2月限日足

※チャート画像は、株式会社ミンカブ・ジ・インフォノイドのWin-Station(R)によるものです。当該画像の著作権は、同社に帰属します。

NY白金4月限日足


※チャート画像は、株式会社ミンカブ・ジ・インフォノイドのWin-Station(R)によるものです。当該画像の著作権は、同社に帰属します。

(WTI原油・NY石油製品・北海ブレント)
18日のWTI原油は、続伸。WTI原油期近2月限は前日比1.52ドル高の74.08ドル、北海ブレント原油期近3月限は同1.22ドル高の79.10ドル。RBOBガソリン2月限は同4.81セント高の218.35セント、NYヒーティングオイル期近2月限は同4.00セント高の269.36セント。
昨日のWTI原油は、需給の引き締まり観測によって続伸した。WTI原油の2月限は、前日の強気なOPEC月報が下支えとなって序盤から堅調地合いを継続した。その後、IEA(国際エネルギー機関)の月報とEIA(米エネルギー情報局)の在庫統計の発表によって74.38ドルまで続伸した。この日発表されたIEAの月報は、2024年の石油需要が日量124万バレル増となり日量18万バレルの上方修正した。前日のOPEC月報では、2024年の石油需要見通しの伸びを据え置いたが、2025年については中国や中東などの需要増加を背景に前年比で日量185万バレル増加すると予想していた。OPEC月報とIEA月報が共に見通しを上方修正したことによって、世界のエネルギー需要の拡大期待が高まった。一方、EAIの週間在庫は原油在庫が前週比250万バレルの減少となり、市場予想の30万バレル減を大きく上回る在庫の取り崩しとなった。これによって、市場では需給の引き締まり観測が台頭して、WTI原油は74ドル台まで買い進まれた。

WTI原油期近2月限日足


※チャート画像は、株式会社ミンカブ・ジ・インフォノイドのWin-Station(R)によるものです。当該画像の著作権は、同社に帰属します。

(CBOTコーン)
18日のシカゴコーンは、5営業日ぶりに反発。期近3月限は前日比1.75セント高の444.00セント。
昨日のシカゴコーンは、連日の下値水準の切り下げによる売られ過ぎ警戒や週末に向けての持ち高調整によって反発した。シカゴコーンの3月限は、世界的な供給拡大見通しが引き続き圧迫要因となり、序盤から売りが先行して436.75セントまで安値更新した。しかし、その後は連日の下値水準の切り下げによる売られ過ぎと持ち高調整の動きによる買い戻しが入り444.75セントまで反発した。

シカゴコーン期近3月限日足

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