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【海外商品市況】連休明けのNY金・白金は急反落

2024.01.17

(NY貴金属)
16日のNY金は、急反落。NY金期近2月限は前週末比21.4ドル安の2030.2ドル、NY白金期近4月限は16.7ドル安の904.4ドル、NY銀期近3月限は同23.6セント安の2309.3セント。
連休明けのNY金は、欧米の早期利下げ観測の後退によって急反落した。NY金の2月限は、中東情勢の悪化によって15日の時間外取引で2062.8ドルまで続伸した。しかし、連休明けは、欧米の早期利下げ観測の後退によって2027.6ドルまで急反落した。ウォラー米FRB(連邦準備制度理事会)理事はこの日、インフレの鈍化基調を踏まえ2024年内の利下げは可能との見方を表明した。しかし、その一方では、堅調な労働市場とインフレ率の緩やかな低下を見せていることから「過去ほど速やかに利下げを行う理由はない」などと述べた。また、ナーゲル独連邦銀行総裁は15日に、インフレの高止まりを理由にECB(欧州中央銀行)の利下げに対し「時期尚早」と指摘した。このウォラー米FRB理事やナーゲル独連邦銀行総裁による発言によって、欧米の早期利下げ観測が後退してNY金は売られた。しかし、引けにかけては、下げ一服の展開から2030ドル台まで下げ幅を縮小した。
NY白金もNY金と同様に下落。NY白金の4月限は、15日の時間外取引で926.7ドルまで反発した。しかし、連休明けは序盤から為替のドル高・ユーロ安基調によって売りが先行して920ドル割れとなった。その後、ウォラー米FRB理事やナーゲル独連邦銀行総裁による発言によって為替のドル高・ユーロ安基調が一段と強まると、NY白金は901.6ドルまで下値水準を切り下げた。

NY金2月限日足

※チャート画像は、株式会社ミンカブ・ジ・インフォノイドのWin-Station(R)によるものです。当該画像の著作権は、同社に帰属します。

NY白金4月限日足


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(WTI原油・NY石油製品・北海ブレント)
16日のWTI原油は、反落。WTI原油期近2月限は前週末比0.28ドル安の72.40ドル、北海ブレント原油期近3月限は同0.14ドル高の78.29ドル。RBOBガソリン2月限は同0.16セント高の212.19セント、NYヒーティングオイル期近2月限は同0.87セント安の266.06セント。
連休明けのWTI原油は、15日の時間外取引で一時71.23ドルまで下落した。しかし、連休明け16日は中東情勢の悪化を警戒した動きによって73.56ドルまで上昇した。ただ、WTI原油の73ドル台の動きは限定的となり、その後は為替のドル高基調が圧迫要因になるとWTI原油は71ドル台後半から72ドル台後半のレンジでの揉み合いの展開となった。引けにかけては、72ドル割れとなり71.90ドル前後の水準まで下落した。

WTI原油期近2月限日足


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(CBOTコーン)
16日のシカゴコーンは、3営業日連続の下落。期近3月限は前週末比3.50セント安の443.50セント。
連休明けのシカゴコーンは、週末の軟調地合いを継続して3営業日連続で下落した。16日のシカゴコーンの3月限は、弱気な内容となった米需給報告が引き続き圧迫要因となり442.00セントまで下落した。12日の米農務省の需給報告は、四半期在庫が122億ブッシェルと市場予想の120億5000万ブッシェルと上回った。また、世界のトウモロコシ供給量が予想を上回ったことが圧迫要因となった。アルゼンチンでは、23~24年度産トウモロコシの収穫高予測は過去最大の6000万トンを超える可能性が高いと見られ、生産高見通しの引き上げが予想されている。

シカゴコーン期近3月限日足

※チャート画像は、株式会社ミンカブ・ジ・インフォノイドのWin-Station(R)によるものです。当該画像の著作権は、同社に帰属します。

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