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【貴金属市場】金標準は続伸して、9500円台を回復

2024.01.11

(貴金属市場)
11日の金標準は、続伸。金標準の中心限月12月限は前日比80円高の9512円。
夜間立会の金標準12月限は、NY金が乱高下する展開の中、為替の円安基調が支援材料となって9499円まで上昇した。NY金の2月限は、今晩の米国の消費者物価指数(CPI)の発表を控え、序盤に為替のドル安基調を背景に2046.2ドルまで上昇した。しかし、その後は米長期金利の低下が圧迫要因となり2025.9ドルまで下落した。ただ、NY金の下振れは限定的となり、引けにかけて2030ドル前後まで戻りを見せた。日中立会は、NY金の戻り基調によって金標準は9502円まで上値水準を切り上げた。しかし、その後は為替がが円高方向に進むと、金標準は9480円台まで上げ幅を縮小した。ただ、金標準の9480円台の下振れは一時的な動きとなり、NY金が2038ドルまで反発すると、金標準は9512円まで日中の高値を更新した。
日中のNY金は、米長期金利の上げ一服と為替のドル安・ユーロ高基調によって2038.6ドルまで反発している。ただ、今晩は米CPIの発表が予定され、NY金は米CPIの結果次第となっている。事前予想では、CPIが前年比で3.2%と前回より伸び率は上昇する見込みとなっている。一方、価格変動の激しい食品やエネルギーを除くコアCPIは、前回の4%から3.8%に伸び率が鈍化する予想となっている。CPIは、インフレ指標として米FRB(連邦準備制度理事会)が重要視している経済指標となっているだけに、今晩の発表後のNY金の動きには注意したい。米CPIの発表は日本時間22時30分となっている。金標準は、日中に9510円台まで続伸している。ただ、為替は円高方向に進んでいることや今晩の米CPIの結果次第で、金標準は波乱の展開が警戒される。よって、金標準は米CPIを見極めた上で臨機応変に対処したい。

金標準の日足チャート

※チャート画像は、株式会社ミンカブ・ジ・インフォノイドのWin-Station(R)によるものです。当該画像の著作権は、同社に帰属します。

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