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【海外商品市況】NY金・白金は続落、WTI原油は反発

2024.01.10

(NY貴金属)
9日のNY金は、小幅続落。NY金期近2月限は前日比0.5ドル安の2033.0ドル、NY白金期近4月限は15.9ドル安の943.5ドル、NY銀期近3月限は同21.9セント安の2309.1セント。
昨日のNY金は、売り買い交錯する展開の中で、小幅続落した。NY金の2月限は、序盤に2040ドルを中心とした揉み合いの展開となった。インフレ指標として注目されている米国の消費者物価指数(CPI)の発表を明日に控え、市場では売り買いが交錯する動きとなった。その後、米国取引時間帯にNY金は2048.6ドルまで上値水準を切り上げた。しかし、NY金の上昇は一時的な動きとなり、その後、為替のドル高・ユーロ安基調がNY金の圧迫要因になると2031.9ドルまで崩れた。ただ、引けにかけては、安値拾いの買いによって2035ドル前後の水準まで下げ幅を縮小した。米CPIの発表は、日本時間11日の22時30分に予定されており、米国の利下げ開始時期などに影響を与えると見られ、市場では注目されている。
NY白金は大幅続落。NY白金の4月限は、序盤から為替のドル高・ユーロ安基調が圧迫要因となり、ほぼ1本調子で下落して940.7ドルまで大幅続落した。下落局面では、NYパラジウムの軟調地合いも売り材料となった。NYパラジウムは11営業日連続で下落している。

NY金2月限日足

※チャート画像は、株式会社ミンカブ・ジ・インフォノイドのWin-Station(R)によるものです。当該画像の著作権は、同社に帰属します。

NY白金4月限日足


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(WTI原油・NY石油製品・北海ブレント)
9日のWTI原油は、反発。WTI原油期近2月限は前日比1.47ドル高の72.24ドル、北海ブレント原油期近3月限は同1.47ドル高の77.59ドル。RBOBガソリン2月限は同4.90セント高の207.68セント、NYヒーティングオイル期近2月限は同7.35セント高の265.04セント。
昨日のWTI原油は、供給懸念の再燃によって反発した。WTI原油の2月限は、序盤に70ドル後半の水準で推移した。しかし、その後は中東情勢の悪化による供給懸念の再燃によって72.93ドルまで反発した。イスラエル軍の報道官はイスラエルとイスラム組織ハマスとの戦闘について「戦いは今年中続く」と長期化を辞さない姿勢を強調した。また、親イラン武装組織フーシ派の紅海周辺の商船への攻撃が継続しており、世界の海運各社はスエズ運河経由を避け、船舶を南アフリカ南端の喜望峰経由へ迂回させられている。この中東情勢の悪化による石油の供給懸念が、WTI原油の買い材料となった。また、リビア最大のシャララ油田で、地元住民によるデモの影響で操業停止が支援材料となった。高値をつけてからは、為替のドル高基調によってWTI原油は一時71ドル半ばまで下げ幅を縮小したが、下振れは限定的となり、その後72ドル半ばまで買い直された。

WTI原油期近2月限日足


※チャート画像は、株式会社ミンカブ・ジ・インフォノイドのWin-Station(R)によるものです。当該画像の著作権は、同社に帰属します。

(CBOTコーン)
9日のシカゴコーンは、反発。期近3月限は前日比4.25セント高の459.25セント。
シカゴコーンは、持ち高調整の動きによって3営業日ぶりに反発した。シカゴコーンの3月限は、南米の天候リスクの後退による作柄改善期待から451.75セントまで下落して安値を更新した。しかし、安値をつけてからは、12日の米農務省による四半期在庫と需給報告を控え、持ち高調整による買い戻しが台頭して460.50セントまで反発した。米農務省の発表は、日本時間13日2時に予定されている。

シカゴコーン期近3月限日足

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