(貴金属市場)
5日の金標準は、続伸。金標準の中心限月12月限は前日比68円高の9522円。
夜間立会の金標準12月限は、NY金の上昇と為替の円安基調の動きによって9514円まで続伸した。NY金の2月限は、為替のドル安・ユーロ高を背景に一時2058.1ドルまで上昇したが、その後は2050ドルを挟んだ動きとなった。日中立会は、NY金が2055ドル台まで買い直されると、金標準は為替の円安方向の動きもあって9530円まで上昇した。しかし、昼過ぎから為替が円高基調に転換してNY金が2050ドル割れまで水準を切り下げると、金標準は9506円まで上げ幅を縮小した。ただ、引けにかけては、為替が円安方向に戻ると、金標準は9522円まで上昇した。
日中のNY金は、2050ドル前後の水準で推移している。今晩は、米国の雇用統計の発表が予定され、NY金は米雇用統計の結果次第となっている。事前予想では、非農業部門の就業者数が17万人増と前回の19万9000人増より悪化となっている。ただ、前日に発表された12月のADP民間部門雇用者数は16万4000人増と、前回の10万3000人増や市場予想の11万5000人増を上回る結果となった。また、新規失業保険申請件数も前月より減少して、堅調な労働市場を示している。よって、今晩の米雇用統計でも事前予想に反した強気な内容も警戒される。米雇用統計の結果によって、今後の米国の利下げ予測が変わってくることから、市場では注目されている。金標準は、9500円を挟んだ動きとなっている。金標準もNY金と同様に今晩は米雇用統計の発表次第となっており、結果を見極めた上で臨機応変に対処するのが無難と見たい。米国の雇用統計の発表は、日本時間22時30分となっている。
金標準の日足チャート
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