(NY貴金属)
28日のNY金は、5営業日ぶりに反落。NY金期近2月限は前日比9.6ドル安の2083.5ドル、NY白金期近4月限は8.6ドル高の1023.2ドル、NY銀期近3月限は同26.9セント安の2437.2セント。
昨日のNY金は、米国の長期金利の上昇と為替のドル高方向の動きが圧迫要因となり5営業日ぶりに反落した。NY金の2月限は、序盤に為替のドル安・ユーロ高基調によって2098.2ドルまで直近の高値を更新した。しかし、高値をつけてからは、低下していた米長期金利が上昇し為替がドル高・ユーロ安方向の動きなると、NY金は下落基調となった。その後、4営業日連続で上昇していたことや2100ドルに対する高値警戒から利益確定の売りが膨らむと2074.6ドルまで急反落した。
一方、NY白金は4営業日連続の上昇。NY白金の4月限は、序盤から為替のドル安・ユーロ高基調によって続伸した。その後、欧州取引時間帯から為替はドル高・ユーロ安方向の動きに転換したが、NY白金の強調地合いは続き1031.0ドルまで上値水準を切り上げた。しかし、1030ドル台の動きは一時的となり、引けにかけては1020ドル台前半の水準まで上げ幅を縮小した。
NY金2月限日足
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NY白金1月限日足
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(WTI原油・NY石油製品・北海ブレント)
28日のWTI原油は、急反落。WTI原油期近2月限は前日比2.34ドル安の71.77ドル、北海ブレント原油期近2月限は同ドル1.26安の78.39ドル。RBOBガソリン1月限は同6.98セント安の208.52セント、NYヒーティングオイル期近1月限は同6.76セント安の255.63セント。
昨日のWTI原油は、前日と同様に石油の供給懸念の後退や為替のドル高方向の動きによって大幅続落した。WTI原油の2月限は、序盤から売りが先行して前日の安値73.77ドルを下抜けすると72.69ドルまで下値水準を切り下げた。紅海経由の船舶再開によって、前日から石油の供給懸念が後退している。27日にデンマークの海運大手APモラー・マースクは、数日から数週間にスエズ運河と紅海を経由して数十隻のコンテナ船を運航させる計画を明らかにしている。この石油の供給懸念の後退が、引き続きWTI原油の圧迫要因となった。しかし、その後に発表された米国の週間在庫統計の発表によって、WTI原油は73.80ドル台まで戻りを見せた。この日発表されたEAI(米エネルギー情報局)の週間在庫統計は、原油在庫が前週比710万バレルの減少となり、事前予想の270万バレルより大幅な在庫の取り崩しとなった。この大幅な原油在庫の減少が、WTI原油の反発要因となった。ただ、73ドル台の戻りも一時的な動きとなり、為替のドル高方向の動きによって、WTI原油は売り直されると71.72ドルまで崩れた。
WTI原油期近2月限日足
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(CBOTコーン)
28日のシカゴコーンは、続落。期近3月限は前日比2.25セント安の474.25セント。
昨日のシカゴコーンは、引き続きブラジルの恵みの雨と原油価格の下落が圧迫要因となって続落した。シカゴコーンの3月限は、序盤から売りが先行して474.5セントまで続落した。しかし、その後は478セント台まで戻りを見せたが、戻りは一時的な動きとなり474.00セントまで下値水準を切り下げた。ブラジルの乾燥地帯となっている中部と北部に今後1週間、降雨予報となっている。また、来年1月初旬に同国内で幅広い降雨予報も出ていることから、乾燥リスクによる作柄の悪化懸念が後退している。WTI原油は、2営業日連続で下落している。このブラジルの恵みの雨と原油価格の下落が、シカゴコーンの圧迫要因となった。
シカゴコーン期近3月限日足
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