(NY貴金属)
27日のNY金は、4営業日連続の上昇。NY金期近2月限は前日比23.3ドル高の2093.1ドル、NY白金期近1月限は19.7ドル高の1002.1ドル、NY銀期近3月限は同24.5セント高の2464.1セント。
昨日のNY金は、米国の長期金利の低下と為替のドル安基調を背景に大幅続伸した。NY金の2月限は、序盤から米長期金利の低下が支援材料となり2080ドル台まで取引水準を上げた。その後、米国取引時間帯に為替のドル安・ユーロ高基調が強まると、NY金は2095.8ドルまで大幅続伸した。引き続き米FRB(連邦準備制度理事会)の早期利下げ観測が、米長期金利の低下と為替のドル安要因となっている。しかし、高値をつけてからは、為替のドル安・ユーロ高基調が一服すると、NY金は2090ド前後の水準まで上げ幅を縮小した。
NY白金も大幅続伸して、1月限は1000ドル台を回復した。NY白金の1月限は、欧州取引時間帯に975.8ドルまで下落した。しかし、その後は為替のドル安・ユーロ高基調によって1003.8ドルまで大幅続伸した。NY白金1月限の1000ドル台は、2023年9月1日以来となっている。
NY金2月限日足
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NY白金1月限日足
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(WTI原油・NY石油製品・北海ブレント)
27日のWTI原油は、急反落。WTI原油期近2月限は前日比1.46ドル安の74.11ドル、北海ブレント原油期近2月限は同1.42ドル安の79.65ドル。RBOBガソリン1月限は同0.33セント安の215.50セント、NYヒーティングオイル期近1月限は同4.49セント安の262.39セント。
昨日のWTI原油は、石油の供給懸念が後退したことが圧迫要因となり急反落した。WTI原油の2月限は、序盤に為替のドル安基調を背景に75.66ドルまで上昇した。しかし、その後は紅海経由の船舶の再開によって、石油の供給懸念の後退によってWTI原油は73.77ドルまで急反落した。紅海のイエメン沖で発生している商船襲撃が続く中、世界の海運大手の一部が一時停止していた紅海やスエズ運河経由の航行を再開した。デンマーク海運大手のAPモラー・マースクは、24日に紅海とアデン湾での出荷作業再開に向けて準備を進めていると発表した。また、フランス海運大手CMA・CGMも26日に、スエズ運河を通過する船舶を拡大すると明らかにした。この海運大手の発表を受けて、紅海経由の船舶の再開によって石油の供給懸念が後退したことが、WTI原油の圧迫要因となった。
WTI原油期近2月限日足
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(CBOTコーン)
27日のシカゴコーンは、4営業日ぶりの反落。期近3月限は前前日比3.75セント安の476.50セント。
昨日のシカゴコーンは、ブラジルの天候リスクの後退と原油価格の下落が圧迫要因となって反落した。シカゴコーンの3月限は、序盤に481.00セントまで上昇した。しかし、その後はブラジルの天候リスクの後退と原油価格の下落によって474.50セントまで反落した。トウモロコシの主要な輸出国となるブラジルの産地では、31日まで降雨予報となっている。この降雨予想によって、生育進展が期待されている。また、原油価格の下落がシカゴコーンの圧迫要因になった。前日は、原油価格の上昇によって、エタノール需要の拡大観測が上昇要因となった。しかし、昨日は原油価格の下落からエタノール需要の後退観測が警戒された。
シカゴコーン期近3月限日足
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