(NY貴金属)
26日のNY金は、3営業日連続の上昇。NY金期近2月限は前週末比0.7ドル高の2069.8ドル、NY白金期近1月限は0.6ドル高の982.4ドル、NY銀期近3月限は同16.9セント安の2439.6セント。
休場明けのNY金は、為替のドル安基調を背景に清算値決定後に2080ドル台まで続伸した。NY金の2月限は、序盤から為替のドル安・ユーロ高基調によって2070ドル半ばの水準まで上昇したが、その後は為替のドル高・ユーロ安方向の戻りによって2065.5ドルまで下落した。しかし、NY金の下振れは一時的となり、為替が再びドル安・ユーロ高基調に進むとNY金は2080.5ドルまで続伸した。為替のドル安・ユーロ高基調は、来春にも米FRB(連邦準備制度理事会)が利下げを開始するとの見方が要因となっている。
NY白金もNY金と同様に為替のドル安基調が支援材料となり続伸した。NY白金の1月限は、序盤から為替のドル安・ユーロ高基調によって買いが先行して980ドル台まで続伸した。その後は、一時975ドル台まで下落する動きとなったが、為替のドル安・ユーロ高基調が強まると988.2ドルまで上昇した。ただ、高値をつけてからは、上げ一服となり、引けにかけて980ドル台半ばで推移した。
NY金2月限日足
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NY白金1月限日足
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(WTI原油・NY石油製品・北海ブレント)
26日のWTI原油は、3営業日ぶりに反発。WTI原油期近2月限は前週末比2.01ドル安の75.57ドル、北海ブレント原油期近2月限は同2.00ドル高の81.07ドル。RBOBガソリン1月限は同2.82セント高の215.83セント、NYヒーティングオイル期近1月限は同0.76セント高の266.88セント。
休場明けのWTI原油は、中東情勢の悪化を警戒した動きによって反発した。25日にイスラエルのネタニヤフ首相は、イスラム組織ハマスとの戦闘を「今後数日で強化する」と述べ、ハマス殲滅への決意を改めて表明した。また、26日にはガラント・イスラエル国防相がイスラエルとハマスの戦闘の中、イスラエルに攻撃したイラク、イエメン、イランに対しても報復すると示唆し、中東情勢の悪化懸念が一段と高まった。この中東情勢の悪化を警戒したことで、WTI原油の2月限は休場明けに一時76.18ドルまで急反発した。ただ、イスラエルとハマスの戦闘で実際に原油の供給混乱が生じていないことから、高値をつけてからは利益確定の売りが台頭して75ドル台半ばまで上値水準を切り下げた。
WTI原油期近2月限日足
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(CBOTコーン)
26日のシカゴコーンは、3営業日連続の上昇。期近3月限は前週末比7.25セント高の480.25セント。
休場明けのシカゴコーンは、原油価格の上昇と為替のドル安基調を背景に続伸した。シカゴコーンの3月限は、WTI原油の上昇と為替のドル安基調によって買われ481.00セントまで急伸した。トウモロコシはエタノールの原料に使用されており、原油価格の上昇によるエタノール需要の拡大観測が支援材料となった。
シカゴコーン期近3月限日足
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