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【海外商品市況】NY金は反発、一方、NY白金とWTI原油は反落

2023.12.22

(NY貴金属)
21日のNY金は、反発。NY金期近2月限は前日比3.6ドル高の2051.3ドル、NY白金期近1月限は3.7ドル安の970.3ドル、NY銀期近3月限は同4.6セント安の2458.5セント。
昨日のNY金は、米国の長期金利の低下と為替のドル安基調を背景に反発した。NY金の2月限は、序盤から米長期金利の低下と為替のドル安・ユーロ高基調によって2050ドル台まで反発した。その後、弱気な米経済指標の結果を受けて米長期金利の低下と為替のドル安・ユーロ高基調が一段と進むと、NY金は2058.0ドルまで買い進まれた。この日発表された米国の第3四半期の実質GDP(国内総生産)確報値は、4.9%と改定値の5.2%から下方修正された。また、新規失業保険申請件数は前週の20.2万件から20.5万件に増加した。12月のフィラデルフィア連銀景況指数は、前月のマイナス5.9からマイナス10.5まで悪化した。この一連の弱気な内容となった米経済指標の発表によって、市場では米FRB(連邦準備制度理事会)の早期利下げ観測が台頭して、米長期金利は低下して為替はドル安・ユーロ高基調が強まり、NY金は買われた。
一方、NY白金は利益確定の売りに押され4営業日ぶりに反落した。NY白金の1月限は、序盤に為替のドル安・ユーロ高基調によって975.0ドルまで上昇した。しかし、その後は先週末からの上昇に対する利益確定の売りが台頭すると、NY白金は955.0ドルまで反落した。ただ、NY白金の下振れは一時的な動きとなり、為替のドル安・ユーロ高基調によってNY白金は買い直され、引けにかけて972ドル台まで戻りを見せた。

NY金2月限日足

※チャート画像は、株式会社ミンカブ・ジ・インフォノイドのWin-Station(R)によるものです。当該画像の著作権は、同社に帰属します。

NY白金1月限日足


※チャート画像は、株式会社ミンカブ・ジ・インフォノイドのWin-Station(R)によるものです。当該画像の著作権は、同社に帰属します。

(WTI原油・NY石油製品・北海ブレント)
21日のWTI原油は、反落。WTI原油期近2月限は前日比0.33ドル安の73.89ドル、北海ブレント原油期近2月限は同0.31ドル安の79.39ドル。RBOBガソリン1月限は同4.22セント安の215.85セント、NYヒーティングオイル期近1月限は同1.17セント安の269.68セント。
昨日のWTI原油は、OPEC(石油輸出機構)プラスの減産方針に対する懐疑的な見方が再燃して反落した。OPEC加盟国のアンゴラは、この日OPECからの脱退を表明した。11月に開催されたOPECプラスの閣僚級会合で、アンゴラは自国の生産目標を引き下げられたことに対して反発していた。同国は、国営テレビで「OPECの役割は適切ではない。国益にはならないため、決定した」と述べた。このアンゴラのOPECからの脱退によって、市場ではOPECプラスの減産方針に対する懐疑的な見方が再燃して、WTI原油の2月限は一時72.44ドルまで急落した。しかし、安値をつけてからは、為替のドル安基調を背景に割安感によって74ドル前後の水準まで戻りを見せた。

WTI原油期近2月限日足


※チャート画像は、株式会社ミンカブ・ジ・インフォノイドのWin-Station(R)によるものです。当該画像の著作権は、同社に帰属します。

(CBOTコーン)
21日のシカゴコーンは、4営業日ぶりに反発。期近3月限は前日比2.75セント高の472.50セント。
昨日のシカゴコーンは、連日の下落に対する持ち高調整や為替のドル安基調を背景に反発した。シカゴコーンの3月限は、序盤から前日に安値をつけたことに対する持ち高調整の動きによって470セント台まで反発した。その後も堅調地合いが続き、米国取引時間帯から為替のドル安・ユーロ安基調が強まると、シカゴコーンは割安感から474.00セントまで買い進まれた。

シカゴコーン期近3月限日足

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ツイッター:https://twitter.com/@tazawa_fujitomi

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