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【海外商品市況】NY金・NY白金・WTI原油は続伸

2023.12.20

(NY貴金属)
19日のNY金は、続伸。NY金期近2月限は前日比11.6ドル高の2052.1ドル、NY白金期近1月限は11.5ドル高の965.8ドル、NY銀期近3月限は同21.4セント高の2432.1セント。
昨日のNY金は、米国の長期金利の低下が支援材料となり2061ドルまで続伸した。NY金の2月限は、序盤に米長期金利の上昇によって2034.8ドルまで下落した。しかし、その後は上昇していた米長期金利が低下して為替がドル安・ユーロ高方向に進むと、NY金は出直りの動きから2061.0ドルまで大幅続伸した。米長期金利の低下は、米国の早期利下げ観測が根強いことかが要因となった。ただ、NY金が高値をつけてからは、米長期金利の低下と為替のドル安・ユーロ高方向の動きが一服すると、NY金は2050ドル台前半まで上げ幅を縮小した。
NY白金もNY金と同様に大幅続伸となった。NY白金の1月限は、序盤に為替のドル高・ユーロ安基調によって945.2ドルまで下落した。しかし、安値をつけてからは、為替がドル安・ユーロ高方向に転換すると、NY白金は出直りの展開となり968.0ドルまで大幅続伸した。ただ、高値をつけてからは、為替のドル安・ユーロ高基調が一服して、NY白金は962ドル前後の水準まで上げ幅を縮小した。

NY金2月限日足

※チャート画像は、株式会社ミンカブ・ジ・インフォノイドのWin-Station(R)によるものです。当該画像の著作権は、同社に帰属します。

NY白金1月限日足


※チャート画像は、株式会社ミンカブ・ジ・インフォノイドのWin-Station(R)によるものです。当該画像の著作権は、同社に帰属します。

(WTI原油・NY石油製品・北海ブレント)
19日のWTI原油は、続伸。WTI原油期近1月限は前日比0.97ドル高の73.44ドル、北海ブレント原油期近2月限は同1.28ドル高の79.23ドル。RBOBガソリン1月限は同4.18セント高の220.08セント、NYヒーティングオイル期近1月限は同4.40セント高の271.68セント。
昨日のWTI原油は、引き続き中東からの供給懸念が買い材料となり続伸した。WTI原油の1月限は、序盤に為替のドル高基調によって71.85ドルまで下落した。しかし、その後は紅海での商船攻撃による石油の供給懸念によって74.01ドルまで続伸した。先週から紅海南部のイエメン沖で、イエメンの親イラン武装組織フーシ派による商船への攻撃が続いている。これに対し、英石油大手BPは紅海経由の石油輸送を全面的に停止する措置を発表した。また、海運大手各社が航路変更を迫られている。このフーシ派による紅海周辺での商船攻撃に対処するため、米軍主導で英仏などを含む計10カ国参加の有志連合を結成し、商船の護衛活動を共同で行うと発表している。ただ、この状況がどこまで続くか不透明なことから、引き続きWTI原油の買い材料となっている。ただ、高値をつけてからは、前日と同様に上げ一服の展開となり、引けにかけて73ドル前半の水準まで上げ幅を縮小した。20日の取引から、WTI原油の中心限月は2月限に変更となる。

WTI原油期近1月限日足


※チャート画像は、株式会社ミンカブ・ジ・インフォノイドのWin-Station(R)によるものです。当該画像の著作権は、同社に帰属します。

(CBOTコーン)
19日のシカゴコーンは、続落。期近3月限は前日比4.25セント安の472.75セント。
昨日のシカゴコーンは、引き続き高水準となっている米国の生産高見通しと南米の天候リスクの後退が圧迫要因となり続落した。シカゴコーンの3月限は、序盤から為替のドル高基調によって売りが先行する展開となった。その後、米国取引時間帯に入ると一段の下落となり471.50セントまで下値水準を切り下げた。米国の高水準となっている生産高見通しが、引き続き圧迫要因となった。また、ブラジルとアルゼンチンの恵みの雨による生育進展が期待されている。ブラジルの産地では23日、アルゼンチンの産地では20日まで降雨が続くと見られ、今後の生産高見通しの改善も予想されている。この米国と南米の材料がシカゴコーンの続落要因となっている。

シカゴコーン期近3月限日足

※チャート画像は、株式会社ミンカブ・ジ・インフォノイドのWin-Station(R)によるものです。当該画像の著作権は、同社に帰属します。

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