(NY貴金属)
18日のNY金は、反発。NY金期近2月限は前週末比4.8ドル高の2040.5ドル、NY白金期近1月限は1.70ドル高の954.3ドル、NY銀期近3月限は同4.7セント安の2410.7セント。
週明けのNY金は、為替のドル安基調を背景に反発した。NY金の2月限は、序盤から為替のドル安・ユーロ高基調によって買いが先行して2040ドル台まで反発した。その後、地政学的リスクによってNY金は一時的に2048.0ドルまで急伸した。先週から紅海南部のイエメン沖で、イエメンの親イラン武装組織フーシ派による商船への攻撃が続いている。英石油大手BPは、紅海経由の石油輸送を全面的に停止すると発表した。また、別の輸送業者も週末、紅海を回避する意向を明らかにした。この中東の地政学的リスクが、NY金の急伸要因となった。しかし、高値をつけてからは、米長期金利の上昇と為替のドル安・ユーロ高基調の一服によってNY金は上値を抑えられ、引けにかけては2040ドルを挟んだ水準まで上げ幅を縮小した。
NY白金も、為替のドル安基調によって反発した。NY白金の1月限は、序盤から為替のドル安・ユーロ高基調が支援材料となり買いが先行して、米国取引時間帯に964.3ドルまで反発した。しかし、高値をつけてからは、為替のドル安・ユーロ高基調が一服するとNY白金は949ドル台まで下落した。ただ、950ドル割れの動きは一時的となり、引けにかけては955ドルを中心としたレンジの動きとなった。
NY金2月限日足
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NY白金1月限日足
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(WTI原油・NY石油製品・北海ブレント)
18日のWTI原油は、急反発。WTI原油期近1月限は前週末比1.04ドル高の72.47ドル、北海ブレント原油期近2月限は同1.40ドル高の77.95ドル。RBOBガソリン1月限は同2.20セント高の215.90セント、NYヒーティングオイル期近1月限は同5.20セント高の267.28セント。
週明けのWTI原油は、石油の供給懸念の台頭によって急反発した。先週から紅海南部のイエメン沖で、イエメンの親イラン武装組織フーシ派による商船への攻撃が続いている。この状況に対し、英石油大手BPは紅海経由の石油輸送を全面的に停止すると発表した。また、別の輸送業者も週末、紅海を回避する意向を明らかにした。この中東情勢の悪化による石油の供給懸念が台頭した。これを受けて、WTI原油の1月限は、序盤から買いが先行する展開となり、米国取引時間帯に74.26ドルまで急反発した。上昇局面では、ロシアが12月の原油輸出を一段と制限する可能性も支援材料となった。17日にロシアのノバク副首相は、現状の日量30万バレルの輸出制限に5万バレルもしくはそれ以上を上乗せする方針を示唆している。しかし、WTI原油の74ドル台は一時的な動きとなり、その後は利益確定の売りによって72.50ドル付近まで上げ幅を縮小した。
WTI原油期近1月限日足
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(CBOTコーン)
18日のシカゴコーンは、反落。期近3月限は前週末比6.00セント安の477.00セント。
週明けのシカゴコーンは、南米の恵みの雨による天候リスクの後退と米国の高水準な生産高見通しによって反落した。シカゴコーンの3月限は、序盤から軟調地合いの動きとなり、米国取引時間帯に480セント割れの動きとなった。その後、南米の天候リスクの後退と米国の高水準な生産高見通しが圧迫要因となり、475.50セントまで崩れた。ブラジル北部やアルゼンチンの乾燥地域で恵みの雨が観測された。この恵みの雨によって、ブラジル・アルゼンチンの作柄改善による生産高見通しの向上期待が、シカゴコーンの圧迫要因となった。
シカゴコーン期近3月限日足
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