(貴金属市場)
14日の金標準は波乱の展開の中、8営業日ぶりに反発。金標準の中心限月10月限は前日比12円高の9265円。
夜間立会での金標準の中心限月は、為替の急激な円高基調の中、NY金の急騰が支援材料となり9305円まで反発した。NY金の2月限は、パウエル米FRB(連邦準備制度理事会)議長の記者会見後に2043.1ドルまで急騰した。一方、米ドル/円相場は、142.50円台まで円高に進んだ。日中立会は、NY金が2053ドル台まで上値水準を切り上げると、金標準は9346円まで上昇した。しかし、その後は米ドル/円相場が140.90円台まで円高に進むと、金標準は9216円まで崩れた。ただ、日中の安値をつけてからは、為替の円高方向の動きが一服して円安方向に戻ると、金標準は9260円台まで買い直された。
日中のNY金は2053.5ドルまで続伸している。米FOMC(連邦公開市場委員会)の政策金利の据え置きとパウエル米FRB(連邦準備制度理事会)議長の記者会見から、NY金は強調地合いを継続している。今晩は、ECB(欧州中央銀行)理事会が予定され、政策金利は据え置きがコンセンサスとなっている。このECBの政策金利の発表によって、ユーロ/米ドル相場が動きが注目される。金標準は、為替の急激な円高方向の動きによって、一時マイナス圏まで売られる動きとなった。ただ、現在は円高方向の動きが一服して、円安方向に戻りを見せている。このまま、為替の急激な円高方向の動きに対する調整局面となれば、夜間では円安基調が金標準の支援材料になると見たい。
金標準の日足チャート
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