(NY貴金属)
13日のNY金は、清算値決定後に急騰。
NY金期近2月限の清算値は前日比4.1ドル高の1997.3ドル、7時時点は同49.9ドル高の2043.1ドル。
NY白金期近1月限の清算値は同8.9ドル安の922.1ドル、7時時点は同11.0ドル高の942.0ドル。
NY銀期近3月限の清算値は同9.5セント安の2292.1セント、7時時点は同109.9セント高の2411.5セント。
昨日のNY金は、米FOMC(連邦公開市場委員会)の声明とパウエル米FRB(連邦準備制度理事会)議長の記者会見後に2043.3ドルまで急騰した。NY金の2月限は、米FOMCの声明前まで1990ドル台で推移していた。しかし、米FOMCの声明とパウエルFRB議長の会見後から一気に上昇した。米FOMCは、政策金利を3会合連続で据え置くことを決定した。パウエル米FRB議長は記者会見で、会合参加者と利下げの開始時期について協議したと明らかにした。また、政策金利が「ピークかその近くの可能性がある」と明言した。この利上げ打ち止めと来年の利下げを示唆した内容となったパウエル米FRB議長は記者会見によって、米長期金利の低下と為替の急速なドル安・ユーロ高基調によって、NY金は2043.3ドルまで急騰した。
NY白金もNY金と同様に、米FOMCの声明とパウエル米FRB議長の記者会見後に急伸した。NY白金の1月限は、序盤に920ドル前半から930ドル台中盤の間で推移した。しかし、米FOMCの声明とパウエルFRB議長の会見後に為替の急速なドル安・ユーロ高基調によって944.2ドルまで急伸した。
NY金2月限日足
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NY白金1月限日足
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(WTI原油・NY石油製品・北海ブレント)
13日のWTI原油は、反発。WTI原油期近1月限は前日比0.86ドル高の69.47ドル、北海ブレント原油期近2月限は同1.02ドル高の74.26ドル。RBOBガソリン1月限は同4.52セント高の202.49セント、NYヒーティングオイル期近1月限は同4.07セント高の254.81セント。
昨日のWTI原油は、需給の引き締まり観測によって反発した。WTI原油の1月限は、序盤に為替のドル高方向の動きによって67.71ドルまで直近の安値を更新した。しかし、安値をつけてからは、為替のドル高方向の動きが一服すると、WTI原油は出直りの動きを見せた。その後、米国の原油在庫の取り崩しと紅海でのタンカーへの攻撃を背景に需給の引き締まり観測が台頭して、WTI原油は69.89ドルまで反発した。この日発表されたEIA(米エネルギー情報局)の週間在庫統計は、原油在庫が前週比430万バレル減と市場予想の70万バレル減を大幅に上回る取り崩しとなった。また、イエメン沖の紅海を航行中のタンカーが武装集団からミサイル攻撃を受けた。イエメンの武装組織フーシ派はイスラエルに向かう船舶への攻撃を警告したことで、中東の石油供給の安全に関する懸念が広がった。この需給のひっ迫懸念が、WTI原油の買い材料となった。
WTI原油期近1月限日足
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(CBOTコーン)
13日のシカゴコーンは、反落。期近3月限は前日比5.75セント安の479.50セント。
昨日のシカゴコーンは、ブラジルの天候リスクの後退観測とシカゴ大豆・小麦の下落に引っ張られ反落した。シカゴコーンの3月限は序盤から売りが先行して、米国取引時間帯に477.50セントまで反落した。干ばつによって作柄の悪化が懸念されているブラジルで、来週にかけて降雨予報となっている。この降雨予報によって、ブラジル産トウモロコシの作柄の改善が見込まれている。シカゴ大豆もこのブラジルの恵みの雨予報が続落要因となった。一方、シカゴ小麦は、利益確定の売りによって反落した。このブラジルの天候リスクの後退観測とシカゴ大豆・小麦の下落が、シカゴコーンの売り材料となった。
シカゴコーン期近3月限日足
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