(NY貴金属)
11日のNY金は、3営業日連続の下落。NY金期近2月限は前週末比20.8ドル安の1993.7ドル、NY白金期近1月限は4.1ドル安の915.7ドル、NY銀期近3月限は同21.8セント安の2305.8セント。
週明けのNY金は、米国の長期金利の上昇が圧迫要因となり2000ドル割れまで続落した。NY金の2月限は、序盤から米長期金利の上昇によって売りが先行する動きとなった。その後、米国取引時間帯に為替がドル高・ユーロ安方向の進むと、NY金は2000ドルを割り込み1991.2ドルまで下値水準を切り下げた。NY金の2000ドル割れは11月21日以来となっている。ただ、安値をつけてからは、上昇していた米長期金利が低下すると、NY金は1998ドル台まで下げ幅を縮小した。
12・13日に開催される米FOMC(連邦公開市場委員会)を控え、週明けのNY金は2000ドル割れまで下落した。今晩は、米国の消費者物価指数の発表が予定されている。CPIはインフレ指標として注目され、米FRB(連邦準備制度理事会)の金融政策に影響を与えると見られている。よって、今晩の米CPIの発表に注目したい。米CPIの発表は、日本時間22時30分となっている。
NY白金も3営業日ぶりに反落。NY白金の1月限は、序盤に為替のドル安・ユーロ高基調によって931.8ドルまで上昇した。しかし、その後はNY金の下落基調と為替のドル高・ユーロ安方向の動きが圧迫要因になると、NY白金は914.2ドルまで崩れた。
NY金2月限日足
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NY白金1月限日足
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(WTI原油・NY石油製品・北海ブレント)
11日のWTI原油は、小幅続伸。WTI原油期近1月限は前週末比0.09ドル高の71.32ドル、北海ブレント原油期近2月限は同0.19ドル高の76.03ドル。RBOBガソリン1月限は同0.67セント安の204.31セント、NYヒーティングオイル期近1月限は同2.77セント高の260.87セント。
週明けのWTI原油は、売り買い交錯する中、清算値ベースで小幅続伸した。WTI原油の1月限は、序盤に為替のドル安・ユーロ高基調によって71.81ドルまで続伸した。しかし、高値をつけてからは、世界最大の消費国となる中国の景気後退懸念とOPECプラスの減産方針に対する懐疑的な見方が、引き続き圧迫要因になるとWTI原油は70.35ドルまで崩れた。9日に発表された11月の中国CPIは、前年比-0.5%と前回の-0.2%より悪化して、市場予想の-0.1%を下回った。生産者物価指数(PPI)は、同-3.0%と、こちらも前回の-2.6%と市場予想の-2.8%より悪化した。この弱気な中国のCPI・PPIによって、同国のデフレ圧力の高まりが目立っている。ただ、WTI原油の下振れは一時的な動きとなり、その後は出直りの展開になると71.70ドル台まで買い直される動きも見せた。安値からの出直り局面では、為替のドル安基調が支援材料となった。
WTI原油期近1月限日足
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(CBOTコーン)
11日のシカゴコーンは、続落。期近3月限は前週末比4.00セント安の481.50セント。
週明けのシカゴコーンは、シカゴ小麦の急落と米国産トウモロコシの弱気な輸出需要が圧迫要因となり続落した。シカゴコーンの3月限は、シカゴ小麦に軟調地合いに引っ張られ序盤から続落した。その後、米国の週間輸出検証高の発表後に479.75セントまでまで売り込まれた。この日発表された米週間輸出検証高は、71万1733トンとなり、市場予想レンジの70~117万5000万トンの下限に近い水準となった。この弱気な米週間輸出検証高が、シカゴコーンの圧迫要因となった。ただ、その後は下げ一服の展開となり、引けにかけて482セント台まで下げ幅を縮小した。
シカゴコーン期近3月限日足
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