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【海外商品市況】NY金は、米雇用統計の発表後に急落

2023.12.09

(NY貴金属)
8日のNY金は、大幅続落。NY金期近2月限は前日比31.9ドル安の2014.5ドル、NY白金期近1月限は7.8ドル高の919.8ドル、NY銀期近3月限は同78.3セント安の2327.6セント。
週末のNY金は、米国の早期利下げ観測の後退によって大幅続落した。NY金の2月限は、米国の雇用統計の発表前まで2040ドル台で推移していた。しかし、米国の雇用統計の発表を受けてからは、一時2010.6ドルまで急落した。この日発表された11月の米雇用統計で、非農業部門の就業者数は前月比19万9000人増と、市場予想の18万人増を上回った。また、失業率は3.7%と、市場予想の3.9%から低下した。労働市場の底堅い内容となった今回の米雇用統計の結果を受けて、米FRB(連邦準備制度理事会)の早期利下げ観測が後退すると、米長期金利が上昇して為替はドル高・ユーロ安基調となった。この米長期金利の上昇と為替のドル高・ユーロ安基調が、NY金の急落要因となった。ただ、安値をつけてからは、米長期金利の上昇が一服して為替がドル安・ユーロ高方向に戻ると、NY金は2019ドル台まで下げ幅を縮小した。
一方、NY白金は続伸した。NY白金の1月限は、前日の強調地合いを維持すると929.8ドルまで続伸した。しかし、高値をつけてからは、強気な米雇用統計の発表後に為替がドル高・ユーロ安基調になると、NY白金は914ドル台まで上げ幅を縮小した。ただ、NY白金の下振れは一時的な動きとなり、その後は為替のドル安・ユーロ高方向の戻りによって、NY白金は920ドル台まで買い直された。

NY金2月限日足

※チャート画像は、株式会社ミンカブ・ジ・インフォノイドのWin-Station(R)によるものです。当該画像の著作権は、同社に帰属します。

NY白金1月限日足


※チャート画像は、株式会社ミンカブ・ジ・インフォノイドのWin-Station(R)によるものです。当該画像の著作権は、同社に帰属します。

(WTI原油・NY石油製品・北海ブレント)
8日のWTI原油は、7営業日ぶりの反発。WTI原油期近1月限は前日比1.89ドル高の71.23ドル、北海ブレント原油期近2月限は同1.79ドル高の74.05ドル。RBOBガソリン1月限は同4.86セント高の204.98セント、NYヒーティングオイル期近1月限は同3.18セント高の258.10セント。
週末のWTI原油は、安値拾いの買いによって7営業日ぶりに反発した。WTI原油の1月限は、序盤から買いが先行する展開となった。WTI原油は11月30日から6営業日連続で下落して、11月30日の高値から一時10ドル以上の下げとなった。この急速な下落に対する売られ過ぎ警戒が、安値拾いの買いに繋がった。その後も上値を切り上げる動きとなり、米雇用統計の発表後に71.63ドルまで上げ幅を拡大した。この日発表された強気な米雇用統計の発表によって、米国の景気先行き不安が後退した。また、12月の米ミシガン大学消費者信頼感指数も市場予想を上回る内容も、WTI原油の上昇要因となった。

WTI原油期近1月限日足


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(CBOTコーン)
8日のシカゴコーンは、反落。期近3月限は前日比2.50セント安の485.50セント。
週末のシカゴコーンは、売り買い交錯する中で反落した。この日発表された米農務省の需給報告で、世界の23~24年度期末在庫見通しは、3億1522万トンと前回の3億1499万トンから引き上げた。一方、米国の23~24年度期末在庫は、21億3100万ブッシェルと前回の21億5600万ブッシェルから下方修正した。また、2023~24年度のブラジルの生産高見通しは1億2900万トン、アルゼンチンは5500万トンとなった。両国とも事前予想では、引き下げとなっていたが、いずれも前回の生産高見通しから据え置きとなった。この米農務省の需給報告を受けて、シカゴコーンの3月限は、491セント台まで上昇した後、484セントまで反落した。

シカゴコーン期近3月限日足

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