(NY貴金属)
7日のNY金は、反落。NY金期近2月限は前日比1.5ドル安の2046.4ドル、NY白金期近1月限は12.9ドル安の893.7ドル、NY銀期近3月限は同16.9セント安の2405.9セント。
昨日のNY金は、8日の米国の雇用統計を控えた様子見ムードの中、利益確定の売りによって反落した。NY金の2月限は、序盤に米長期金利の低下によって2057.2ドルまで上昇したが、8日に発表される米雇用統計を控え、その後は利益確定の売りが台頭して2036.6ドルまで崩れた。しかし、NY金の2040ドル割れは一時的な動きとなり、為替のドル安・ユーロ高基調の動きによってNY金は2049.0ドルまで買い直された。ただ、引けにかけては、低下していた米長期金利が上昇すると、NY金は2045ドル台まで上値水準を切り下げた。今晩は米雇用統計の発表が予定されている。市場予想では、非農業部門の雇用者数が18万5000人と前月の15万人より3万5000人の増加となっている。失業率は前月と同様に3.9%。米雇用統計の発表は、日本時間22時30分に予定されている。
一方、NY白金は為替のドル安・ユーロ高基調とNYパラジウムの上昇によって反発した。NY白金の1月限は、序盤に為替のドル高・ユーロ安方向の動きによって前日安値を下抜けして890.0ドルまで売られた。しかし、その後は為替のドル高・ユーロ安方向の動きが一巡してドル安・ユーロ高基調に転換すると、NY白金は出直りの展開となり米国取引時間帯に919.1ドルまで反発した。上昇局面では、7営業日連続で下落していたNYパラジウムの上昇もNY白金の支援材料となった。ただ、高値をつけてからは、為替のドル安・ユーロ高基調が一服すると、NY白金は一時910ドル割れまで下押しするなど上値水準を切り下げた。
NY金2月限日足
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NY白金1月限日足
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(WTI原油・NY石油製品・北海ブレント)
7日のWTI原油は、小幅続落。WTI原油期近1月限は前日比0.04ドル安の69.34ドル、北海ブレント原油期近2月限は同0.25ドル安の74.05ドル。RBOBガソリン1月限は同2.90セント安の200.12セント、NYヒーティングオイル期近1月限は同2.70セント安の254.92セント。
昨日のWTI原油は、売り買い交錯する動きの中、清算値ベースで小幅続落した。WTI原油の1月限は、序盤に70.48ドルまで反発した。サウジアラビアとロシアがOPECプラスの加盟国に対し、世界経済のために自主減産合意を順守するよう要請した。この要請に対し減産方針に不満を示していたアンゴラは、産油量削減の延長あるいは減産規模拡大の可能性を排除しない意向を表明した。また、クウェートは、来年1月1日から3カ月間、日量13万5000バレルの追加減産に取り組む方針を示した。この産油国の減産方針を支持する動きが、WTI原油の上昇要因となった。しかし、WTI原油の70ドル台の動きは一時的となり、その後は中国のエネルギー需要の先行き懸念や米国の産油量の高水準が圧迫要因となり68.80ドルまで下値水準を切り下げた。7日に発表された11月の中国の貿易統計で、原油の輸入が前月比13.31%減、前年同月比9.18%減少した。また、6日に発表された米国の産油量は、日量1300万バレル超と過去最高に近い水準を維持している。この米・中のエネルギーの需給バランスが、WTI原油の圧迫要因となった。ただ、下振れも限定的な動きとなり、引けにかけては為替のドル安・ユーロ高基調によって、WTI原油は割安感から69.70ドル台まで戻りも見せた。
WTI原油期近1月限日足
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(CBOTコーン)
7日のシカゴコーンは、反発。期近3月限は前日比3.75セント高の488.00セント。
昨日のシカゴコーンは、8日の米農務省の需給報告を控えた持ち高調整によって反発した。シカゴコーンの3月限は、序盤に483.00セントまで下落したが、その後は489.25セントまで上昇した。今回の需給報告では、2023~24年度の米国と世界のトウモロコシの期末在庫が、下方修正されると予想されている。また、ブラジルとアルゼンチンの生産高見通しも引き下げられる見込みとなっている。米農務省の需給報告は、日本時間9日の2時に予定されている。
シカゴコーン期近3月限日足
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