(石油市場)
6日のドバイ原油は、反落。ドバイ原油の中心限月5月限は前日比790円安の6万8780円。
夜間立会のドバイ原油の中心限月は、序盤に7万0350円まで反発する動きとなったが、その後はWTI原油の軟調地合いによって6万8770円まで反落した。WTI原油の1月限は、売り買い交錯する動きの中、為替のドル高基調を背景に72.02ドルまで下値水準を切り下げた。日中立会は、WTI原油の軟調地合いを維持した動きによってドバイ原油は6万8650円まで下げ幅を拡大した。しかし、安値をつけてからは、WTI原油が出直りの動きとなり72.60ドルまで反発すると、ドバイ原油は6万9200円まで戻した。ただ、WTI原油の反発は一時的な動きとなり、その後は72.10ドル台まで下落すると、ドバイ原油は6万8780円まで売り直された。
日中のWTI原油は、売り買い交錯する展開となり、72.60ドルまで反発した後72.20ドル台まで売り直された。まだ、OPECプラスの減産方針に対する懐疑的な見方から、WTI原油の下落基調は継続している。今晩は、米国のEAI(エネルギー情報局)による週間在庫統計の発表が予定されている。事前予想では、原油在庫は前週比230万バレルの減少となっている。一方、ガソリン在庫は同100万バレル増、中間留分在庫も同120万バレル増となっている。今朝発表されAPI(米国石油協会)の週間在庫統計では、原油在庫は前週比59万バレルの増加となり、事前予想に反して増加した。ガソリン在庫は、同283万バレル増、中間留分在庫は同190万バレル増となった。今晩のEIAの週間在庫統計で、事前予想通り原油在庫が減少となれば、下げ止まりが想定される。しかし、APIと同様に予想に反して増加となれば、72ドル割れの展開になると見たい。よって、今晩のWTI原油はEIAの週間在庫統計の結果次第となっている。EIAによる週間在庫統計の発表は、日本時間24時30分に予定されている。ドバイ原油は、日中に6万8650円まで下値水準を切り下げている。まだ、WTI原油の不安定な動きが警戒され、ドバイ原油の軟調地合いが続くと見たい。ドバイ原油もEIAの週間在庫統計の結果次第で、6万8000円割れも警戒される。
ドバイ原油の日足チャート
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