(NY貴金属)
4日のNY金は、急反落。NY金期近2月限は前週末比47.5ドル安の2042.2ドル、NY白金期近1月限は11.0ドル安の925.1ドル、NY銀期近3月限は同95.0セント安の2490.7セント。
週明けのNY金は史上最高値を更新した後に急落した。NY金の2月限は、序盤に米国の早期利下げ観測と中東情勢の悪化によって2152.3ドルまで急騰した。しかし、その後は買われ過ぎ警戒や利益確定の売りが膨らむと急落の展開となった。また、先週末まで低下基調していた米長期金利の上昇や為替がドル高・ユーロ安基調の動きが、NY金の下落基調に拍車をかけ、2152.3ドルの高値から110ドル以上の値崩れとなり2038.4ドルまで急落した。ただ、安値をつけてからは、米長期金利の上昇と為替のドル高・ユーロ安基調が一服して、NY金は2050ドル台まで戻る動きも見せた。
NY白金もNY金と同様に、急落した。NY白金の1月限は、序盤に949.6ドルまで続伸した。しかし、その後、NY金と同様に高値をつけてから急落する展開になると916.0ドルまで崩れた。ただ、引けにかけては下げ一服の動きによって920ドル台半ばの水準まで戻りも見せた。
NY金2月限日足
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NY白金1月限日足
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(WTI原油・NY石油製品・北海ブレント)
4日のWTI原油は、3営業日連続の下落。WTI原油期近1月限は前週末比1.03ドル安の73.04ドル、北海ブレント原油期近2月限は同0.85ドル安の78.03ドル。RBOBガソリン1月限は同1.31セント高の213.42セント、NYヒーティングオイル期近1月限は同0.18セント安の265.97セント。
週明けのWTI原油は、引き続きOPECプラスの減産方針に対する懐疑的な見方によって3営業日連続で下落した。11月30日のOPECプラスの閣僚級会合で、2024年の原油生産方針について、現行の協調減産を維持した上で一部の国が自主的に減産することが決定した。ただ、このOPECプラスの減産方針に対する懐疑的な見方が広がっている。アンゴラは自国の生産目標が縮小されたことに対して、OPECに書簡を送り決定は全会一致ではないとして抗議したと報じられている。この産油国の足並みが揃わない状況を受けて、WTI原油の1月限は、序盤から軟調地合いを継続して72.63ドルまで続落した。その後、一時的に74.70ドル台まで戻りを見せる動きとなったが、引けにかけて73.20ドル台まで売り直された。
WTI原油期近1月限日足
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(CBOTコーン)
4日のシカゴコーンは、4営業日連続の上昇。期近3月限は前週末比0.75セント高の485.50セント。
週明けのシカゴコーンは、米国産トウモロコシの輸出需要を背景に小幅続伸した。シカゴコーンの3月限は、序盤に481.25セントまで下落した。しかし、その後は米国産トウモロコシの輸出需要を背景に488.50セントまで続伸した。週明け発表された、米農務省の週間輸出検証高は120万トンと、市場予想レンジ35万~90万トンの上限を大きく上回った。また、米農務省は民間業者が、2023~24年度渡しの米国産トウモロコシ26万7044トンをメキシコ向けに売却したと公表した。しかし、シカゴコーンの3月限は高値をつけてからは、上げ一服の展開から485セントを挟んだ水準まで上げ幅を縮小した。
シカゴコーン期近3月限日足
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