(NY貴金属)
29日のNY金は、4営業日連続の上昇。NY金期近2月限は前日比6.9ドル高の2067.1ドル、NY白金期近1月限は27.0ドル高の950.2ドル、NY銀期近3月限は同14.1セント高の2544.3セント。NY金の中心限月を2024年2月限、NY銀は2024年3月限に変更。
昨日のNY金は、引き続き米国の長期金利の低下と為替のドル安基調を背景に4営業日連続の上昇となった。NY金の2月限は、序盤に米長期金利の低下と為替のドル安・ユーロ高基調によって2072.7ドルまで上値水準を切り上げた。NY金の2070ドル台は2023年5月17日以来の水準となっている。前日のウォラー米FRB(連邦準備制度理事会)理事の発言をきっかけに、米利上げ打ち止め観測が広がり、米長期金利の低下と為替のドル安・ユーロ高基調は続いた。しかし、高値をつけてからは、米長期金利の下げ一服と為替のドル高・ユーロ安方向の戻りによって、NY金は2055.9ドル台まで上値水準を切り下げた。ただ、NY金の下振れは一時的となり、その後は2070ドル台まで買い直されるなど、強調地合いを継続した。今晩は、10月の米国の個人消費支出(PCE)の発表が予定されている。米FRBの金融政策に影響を与える指標となっていることから、市場では米PCEの結果が注目されている。米PCEの発表は、日本時間30日の22時30分となっている。
一方、NY白金は利益確定の売りによって反落した。NY白金の1月限は、序盤に為替のドル安・ユーロ高基調によって954.7ドルまで上昇した。しかし、その後は為替のドル安・ユーロ高基調の一服とNYパラジウムの値崩れによって、NY白金は利益確定の売りが膨らみ929.6ドルまで急反落した。ただ、NY白金の930ドル割れは一時的な動きとなり、NY金の強調地合いや為替のドル安・ユーロ高基調よって946ドル台まで買い直される動きも見せた。
NY金2月限日足
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NY白金1月限日足
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(WTI原油・NY石油製品・北海ブレント)
29日のWTI原油は、続伸。WTI原油期近1月限は前日比1.45ドル高の77.86ドル、北海ブレント原油期近1月限は同1.42ドル高の83.10ドル。RBOBガソリン12月限は同5.36セント高の228.36セント、NYヒーティングオイル期近12月限は同1.85セント安の288.85セント。
昨日のWTI原油は、30日に開催されるOPECプラスの会合を控え、売り買い交錯する展開から続伸した。WTI原油の1月限は、欧州時間帯に77.88ドルまで上昇した。しかし、その後はOPECプラスの閣僚級会合を控え、利益確定の売りが膨らみ75.67ドルまで崩れた。ただ、OPECプラスが日量100万バレルの追加減産を検討しているとの一部報道が伝わると、WTI原油は安値から出直りの動きになると、78.09ドルまで続伸した。上昇局面では、黒海近辺の荒天によるカザフスタンとロシアのエネルギーの供給不安観測も支援材料となった。
WTI原油期近1月限日足
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(CBOTコーン)
29日のシカゴコーンは、5営業日ぶりに反発。期近3月限は前日比2.25セント高の475.75セント。
昨日のシカゴコーンは、安値更新の後にポジション調整の買いによって反発した。シカゴコーンの3月限は、序盤から連日の下落に対する自律反発の動きによって474セント台まで上昇した。しかし、その後は再び軟調地合いとなり、前日の安値471.00セントを下抜けすると470.50セントまで直近の安値を更新した。ただ、安値を更新してからは、月末を控えたポジション調整による買い戻しの動きが膨らみ477.25セントまで反発した。
シカゴコーン期近3月限日足
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