(貴金属市場)
28日の金標準は、反落。金標準の中心限月10月限は前日比28円安の9610円。
夜間立会の金標準の中心限月は、序盤にNY金の堅調地合いと為替の円安方向の動きによって9659円まで続伸した。しかし、その後はNY金の上げ一服と為替の円高基調から9603円まで反落した。NY金の12月限は、米長期金利の低下と為替のドル安・ユーロ高基調によって一時2018ドル台まで上昇した。日中立会は、朝方から為替の円高基調が強まると、金標準は下げ幅を縮小して9586円まで崩れた。しかし、安値をつけてからは、為替の円高基調が一服すると金標準は9610円まで戻りを見せた。
日中のNY金は、2015ドルを中心としたレンジの動きとなっている。まだ、為替のドル安・ユーロ高基調や米長期金利の低下によって直近の高値圏で推移している。明日の米国の第3四半期のGDPや30日の10月の個人消費支出(PCE)の発表を控え、様子見ムードからNY金は2000ドルから2010ドル台のレンジの動きが予想される。金標準は、為替の円高基調が圧迫要因となり反落した。しかし、現在為替の円高基調は一服していることから、夜間では出直りの動きが想定される。ただ、為替のドル高基調は、NY金の圧迫要因になるため、金標準の上値の重い展開も想定される。
金標準の日足チャート
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