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【海外商品市況】NY金は続伸、一方、WTI原油は続落

2023.11.28

(NY貴金属)
27日のNY金は、続伸。NY金期近12月限は前週末比9.4ドル高の2012.4ドル、NY白金期近1月限は13.7ドル安の923.2ドル、NY銀期近12月限は同34.0セント高の2468.1セント。
週明けのNY金は、米長期金利の低下と為替のドル安基調を背景に続伸した。NY金の12月限は、米国の利上げ打ち止め観測が広がる中、序盤に2018.9ドルまで上昇した。その後は上げ一服の展開から2010ドル半ばの水準で推移していたが、米国取引時間帯に為替のドル安・ユーロ高方向の動きによって2006ドル台まで崩れた。しかし、NY金の下振れは一時的な動きとなり、米長期金利の低下や為替のドル安・ユーロ高基調の戻りによって、NY金は引けにかけて2015ドル前後の水準まで買い直された。
一方、NY白金は大幅下落した。NY白金の1月限は、序盤に為替のドル安・ユーロ高基調によって946.7ドルまで上昇した。しかし、米国取引時間帯に為替がドル高・ユーロ安方向に進むと、NY白金は918.2ドルまで崩れた。その後、為替はドル安・ユーロ高基調に戻る動きとなったが、NY白金の戻りは限定的となり920ドル台半ばの水準でとどまった。戻り局面では、NYパラジウムの下落がNY白金の上値を抑える動きとなっていた。

NY金12月限日足

※チャート画像は、株式会社ミンカブ・ジ・インフォノイドのWin-Station(R)によるものです。当該画像の著作権は、同社に帰属します。

NY白金1月限日足


※チャート画像は、株式会社ミンカブ・ジ・インフォノイドのWin-Station(R)によるものです。当該画像の著作権は、同社に帰属します。

(WTI原油・NY石油製品・北海ブレント)
27日のWTI原油は、4営業日連続の下落。WTI原油期近1月限は前週末比0.68ドル安の74.86ドル、北海ブレント原油期近1月限は同0.60ドル安の79.98ドル。RBOBガソリン12月限は同1.48セント高の217.99セント、NYヒーティングオイル期近12月限は同0.22セント高の283.79セント。
週明けのWTI原油は、OPCEプラスの閣僚級会合に対する思惑が交錯する中、続落した。26日に開催される予定となっていたOPECプラスの閣僚級会合は、30日に延期されている。サウジアラビアが、他の産油国に減産幅拡大などの取り組みを呼び掛けているものの、一部のアフリカ諸国が難色を示していることが、延期の要因となっている。この減産幅拡大に関する産油国の足並みの揃わない状況が、引き続きWTI原油の圧迫要因となった。ただ、来年以降の生産体制を巡る合意形成に向け、OPECプラス内の交渉は進展しているとの報道もあり、市場ではOPCEプラスの閣僚級会合の結果待ちとなっている。この減産幅拡大に対する思惑が交錯する中、WTI原油の1月限は、序盤に74.06ドルまで下値水準を切り下げた。しかし、その後は76.23ドルまで上昇するなど、74ドル台から76ドル台のレンジ内で動く展開となった。ただ、引けにかけては、75ドルを挟んだ動きとなり、4営業日連続の下落となった。

WTI原油期近1月限日足


※チャート画像は、株式会社ミンカブ・ジ・インフォノイドのWin-Station(R)によるものです。当該画像の著作権は、同社に帰属します。

(CBOTコーン)
27日のシカゴコーンは、3営業日連続の下落。期近3月限は前週末比7.25セント安の475.25セント。
週明けのシカゴコーンは、弱気な輸出需要を背景に続落した。シカゴコーンの3月限は、序盤に483セントを中心としたレンジ相場の展開となった。しかし、その後は米国の弱気な輸出需要を背景に473.00セントまで急落した。この日発表された米国の週間輸出検証高は、40万6680トンと市場予想レンジ45万~75万トンの下限を下回った。この弱気な輸出検証高が、シカゴコーンの圧迫要因になると11月13日の安値476.50セントを下抜けして473.00セントまで安値を更新した。

シカゴコーン期近3月限日足

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