(貴金属市場)
27日の金標準は、反発。金標準の中心限月10月限は前週末比76円高の9638円。
週末の夜間立会の金標準は、NY金の2000ドル台までの上昇と為替の円安方向の動きによって9622円まで反発した。NY金は、為替のドル安・ユーロ高基調が支援材料となり、12月限は2004.5ドルまで上昇した。日中立会は、週明けのNY金が2018ドル台まで続伸すると金標準は9674円まで上げ幅を拡大した。しかし、その後はNY金が2010ドル割れまで崩れ、為替が円高基調になると金標準は9613円まで上値水準を切り下げた。ただ、NY金の2010ドル割れは一時的となり、2010ドル台まで戻ると、金標準は9643円まで買い直される動きも見せた。
週明けのNY金は、2018.9ドルまで続伸している。週明けも為替のドル安・ユーロ高基調が支援材料となっている。今週は、週後半に米国の第3四半期のGDPや個人消費支出(PCE)の発表が予定されている。市場では週後半の米経済指標の発表が注目されており、それまで2000ドル台での動きが続くと見たい。金標準は9600円台半ばの水準まで上昇している。ただ、為替の円高基調によって、上値は抑えられる動きとなっていることから、引き続き円相場の動きに注意したい。
金標準の日足チャート
※チャート画像は、株式会社ミンカブ・ジ・インフォノイドのWin-Station(R)によるものです。当該画像の著作権は、同社に帰属します。