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【海外商品市況】NY金は急反発、一方、WTI原油は大幅続落

2023.11.17

(NY貴金属)
16日のNY金は、急反発。NY金期近12月限は前日比23.0ドル高の1987.3ドル、NY白金期近1月限は0.8ドル高の902.8ドル、NY銀期近12月限は同39.5セント高の2393.3セント。
昨日のNY金は、米国の利上げ打ち止め観測によって1991ドル台まで急反発した。NY金の12月限は、序盤に為替のドル高・ユーロ安基調と米長期金利の高止まりによって、1959.0ドルまで続落した。しかし、安値をつけてからは、為替のドル高・ユーロ安基調の一服によって、NY金は出直りの展開となった。その後、弱気な米新規失業保険申請件数をきっかけに、米長期金利が低下して為替がドル安・ユーロ高方向に進むと、NY金は1991.1ドルまで急反発した。この日発表された米新規失業保険申請件数は、23万1000件と前週の21万8000件より1万3000件増加した。市場予想の22万件も上回り、12週ぶりの多さとなった。この労働市場の軟化と、今週発表された消費者物価指数(CPI)・生産者物価指数(PPI)のインフレの落ち着きを示した内容を踏まえ、米利上げ打ち止め観測が広がり、米長期金利が低下して為替はドル安・ユーロ高方向の動きとなった。ただ、NY金の1990ドル台の動きは一時的となり、引けにかけて米長期金利の下げ止まりや為替のドル高・ユーロ安基調への戻りによって、NY金は1983ドル台まで上げ幅を縮小した。
一方、NY白金は清算値ベースでは小幅続伸となったが、引けにかけて反落した。NY白金の1月限は、序盤に為替のドル高・ユーロ安基調によって894.3ドルまで下落した。しかし、その後、為替のドル安・ユーロ高方向の動きによって909.4ドルまで続伸した。ただ、引けにかけて為替がドル高・ユーロ安基調に戻るとNY白金は898ドル台まで崩れた。

NY金12月限日足

※チャート画像は、株式会社ミンカブ・ジ・インフォノイドのWin-Station(R)によるものです。当該画像の著作権は、同社に帰属します。

NY白金1月限日足


※チャート画像は、株式会社ミンカブ・ジ・インフォノイドのWin-Station(R)によるものです。当該画像の著作権は、同社に帰属します。

(WTI原油・NY石油製品・北海ブレント)
16日のWTI原油は、大幅続落。WTI原油期近12月限は前日比3.76ドル安の72.90ドル、北海ブレント原油期近1月限は同3.76ドル安の77.42ドル。RBOBガソリン12月限は同10.07セント安の210.11セント、NYヒーティングオイル期近12月限は同11.85セント安の275.02セント。
昨日のWTI原油は、需給ひっ迫懸念の後退観測によって大幅続落した。WTI原油の12月限は、前日から流れを引き継ぎ、序盤から軟調地合いを維持して76ドルを挟んだ水準で推移した。その後、米国の弱気な経済指標をきっかけに、下げ幅を拡大すると72.16ドルまで大幅続落した。この日発表された米新規失業保険申請件数は、23万1000件と前週から1万3000件増加して、12週ぶりの多さとなった。また、10月の鉱工業生産指数は、前月比0.6%低下と市場予想の0.3%低下を下回った。この弱気な米経済指標によって、同国のエネルギー需要の先行き懸念が膨らんだ。一方、供給面では、前日のEIA(エネルギー情報局)週間在庫統計で、原油在庫が市場予想の180万バレルの2倍となる360万バレルの積み増しとなった。また、原油生産は日量1320万バレルと過去最高水準を維持していることによって、供給過多の見方が広がっている。この現状の需給関係によって、需給ひっ迫懸念の後退観測が、WTI原油の圧迫要因となった。しかし、安値をつけてからは、急落に対する売られ過ぎ警戒によって、WTI原油は73ドル前後の水準まで戻りを見せた。

WTI原油期近12月限日足


※チャート画像は、株式会社ミンカブ・ジ・インフォノイドのWin-Station(R)によるものです。当該画像の著作権は、同社に帰属します。

(CBOTコーン)
16日のシカゴコーンは、反発。期先12月限は前日比4.00セント高の474.75セント。
昨日のシカゴコーンは、強気な米国の週間輸出成約高が支援材料となり反発した。シカゴコーンの12月限は、序盤に売り買い交錯する動きの中、465.25セントまで下落した。しかし、安値をつけてからは、強気な米週間輸出成約高を背景に出直りの動きから476.25セントまで反発した。この日発表された米週間輸出成約高は、180万7500トンと予想レンジ90万~155万トンの上限を超える強い結果となった。また、上昇局面では為替のドル安基調も支援材料となっていた。ただ、高値をつけてからは、為替のドル安が一服してドル高方向に戻ると、シカゴコーンは引けにかけて474セント前後の水準まで上げを縮小した。

シカゴコーン期近12月限日足

※チャート画像は、株式会社ミンカブ・ジ・インフォノイドのWin-Station(R)によるものです。当該画像の著作権は、同社に帰属します。

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