(NY貴金属)
9日のNY金は、4営業日ぶりに反発。NY金期近12月限は前日比12.0ドル高の1969.8ドル、NY白金期近1月限は26.5ドル安の871.5ドル、NY銀期近12月限は同17.7セント高の2290.5セント。
昨日のNY金は、為替のドル安基調によって反発したが、清算値決定後から上げ幅を縮小した。NY金の12月限は、序盤に為替のドル高・ユーロ安方向の動きによって1948.3ドルまで下落して直近の安値を更新した。しかし、安値をつけてからは、為替のドル高・ユーロ安方向の動きが一服してドル安・ユーロ高基調に転換すると、NY金は出直りの動きから1971.5ドルまで急反発した。ただ、1970ドル超えの動きは一時的となり、その後は、パウエル米FRB(連邦準備制度理事会)議長の発言によって、為替がドル高・ユーロ安方向に戻ると、NY金は1960ドル前半の水準まで上げ幅を縮小した。パウエル米FRB議長は、IMF(国際通貨基金)年次研究会議のパネルディスカッションで、米国のインフレ率が目標の2%を「依然十分上回っている」として追加利上げが適切なら「ためらわない」と強調した。このパウエル米FRB議長の発言によって、為替はドル高・ユーロ安方向に進んだ。
一方、NY白金は4営業日連続で下落した。NY白金の1月限は、序盤に為替のドル高・ユーロ安方向の動きによって865ドル台まで続落した。しかし、その後、為替がドル安・ユーロ基調に転換すると874ドル台まで下げ幅を縮小した。ただ、NY白金の戻りは一時的な動きとなり、再び為替がドル高・ユーロ安方向に戻ると、下げ幅を拡大して859.6ドルまで大幅続落となった。安値をつけてからは、為替のドル高・ユーロ安基調が一服すると、NY白金は863ドル台まで戻る動きも見せた。
NY金12月限日足
※チャート画像は、株式会社ミンカブ・ジ・インフォノイドのWin-Station(R)によるものです。当該画像の著作権は、同社に帰属します。
NY白金1月限日足
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(WTI原油・NY石油製品・北海ブレント)
9日のWTI原油は、3営業日ぶりに反発。WTI原油期近12月限は前日比0.41ドル高の75.74ドル、北海ブレント原油期近1月限は同0.47ドル高の80.01ドル。RBOBガソリン12月限は同3.23セント高の216.08セント、NYヒーティングオイル期近12月限は同3.01セント安の271.91セント。
昨日のWTI原油は、連日の急落による売られ過ぎ警戒の買い戻しによって反発した。WTI原油の12月限は、序盤に為替のドル高・ユーロ安基調によって75.21ドルまで下落した。しかし、その後は、連日の売られ過ぎ警戒による買い戻しと為替のドル安・ユーロ高方向の動きによって、出直りの動きとなり77.16ドルまで反発した。ただ、77ドル台の動きは一時的となり、高値をつけてからは為替がドル高・ユーロ安基調に戻ると、WTI原油は75.40ドル台まで上げ幅を縮小した。
WTI原油期近12月限日足
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(CBOTコーン)
9日のシカゴコーンは、反落。期先12月限は前日比8.00セント安の468.00セント。
昨日のシカゴコーンは、弱気な米農務省の需給報告によって反落した。シカゴコーンの12月限は、序盤から為替のドル高基調によって反落する展開となった。その後、米農務省の需給報告で、米国産トウモロコシの生産が過去最大となる見通しが示されると、シカゴコーンは9月19日の安値467.75セントを下抜けして486.50セントまで下値水準を切り下げた。この日発表された、米農務省の需給報告は、2023~2024年度の米国産トウモロコシの収穫見通しが、152億3400万ブッシェルと前月の150億6400万ブッシェルから上方修正した。また、単収予想は1エーカー当たり174.9ブッシェルと、前月の173.0ブッシェルから上方修正。2023~24年度の米国産トウモロコシの期末在庫も、前月の21億1100万ブッシェルから21億5600万ブッシェルに上方修正した。この弱気な需給報告がシカゴコーンの圧迫要因となった。
シカゴコーン期近12月限日足
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