(NY貴金属)
7日のNY金は、大幅続落。NY金期近12月限は前日比15.1ドル安の1973.5ドル、NY白金期近1月限は19.6ドル安の898.0ドル、NY銀期近12月限は同64.5セント安の2358.9セント。
昨日のNY金は、為替のドル高基調が引き続き圧迫要因となり1962ドル台まで大幅続落した。NY金の12月限は、序盤から為替のドル安・ユーロ高基調によって軟調地合いを継続した。為替のドル高基調は、先週からの米長期金利の上昇基調が要因に。その後、米国取引時間に1ユーロ=1.0660ドル台までドル高・ユーロ安基調が強まると、NY金は1962.8ドルまで崩れた。しかし、高値をつけてからは、上昇していた米長期金利が低下すると為替はドル安・ユーロ高方向に戻り、NY金は安値から出直りの展開となった。引けにかけては、ドル・ユーロ相場が1ユーロ=1.0700ドル台まで戻ると、NY金は1976ドル台まで下げ幅を縮小する動きも見せた。
NY白金も、NY金と同様に大幅続落した。NY白金の1月限は、序盤から為替のドル高・ユーロ安方向の動きによって軟調地合いを継続して896.6ドルまで大幅続落した。しかし、安値をつけてからは、為替のドル安・ユーロ高方向の戻りによって905ドル台まで下げ幅を縮小した。ただ、引けにかけては、900ドルを再び割れる動きも見せた。
NY金12月限日足
※チャート画像は、株式会社ミンカブ・ジ・インフォノイドのWin-Station(R)によるものです。当該画像の著作権は、同社に帰属します。
NY白金1月限日足
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(WTI原油・NY石油製品・北海ブレント)
7日のWTI原油は、急落。WTI原油期近12月限は前日比3.45ドル安の77.37ドル、北海ブレント原油期近1月限は同3.57ドル安の81.61ドル。RBOBガソリン12月限は同6.82セント安の216.77セント、NYヒーティングオイル期近12月限は同11.40セント安の283.84セント。
昨日のWTI原油は、エネルギー需要の後退観測と為替のドル高基調によって急落した。WTI原油の12月限は、序盤から為替のドル安基調を背景に反落する展開となった。その後、10月の中国の貿易統計の結果を受けて、同国の景気先行き懸念によるエネルギー需要の後退観測が台頭すると、WTI原油の売り圧力が強まり、80ドル割れの動きから77.17ドルまで急落した。中国の10月の貿易収支は、565億3000万ドルの黒字と市場予想の820億ドルを大幅に下回った。輸出は前年比で6.4%減と市場予想の3.3%減を上回った。輸入は前年比で3.0%増と市場予想の4.8%減と反対の内容となった。原油の輸入は、国慶節による大型連休中での国内燃料需要が拡大したことから前年比13.52%増加したが、石油製品の輸入は1.4%減少した。
WTI原油期近12月限日足
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(CBOTコーン)
7日のシカゴコーンは、反落。期先12月限は前日比8.75セント安の468.50セント。
昨日のシカゴコーンは、為替のドル高基調と順調な収穫進捗によって反落した。シカゴコーンの12月限は、序盤から為替のドル高基調と米国産トウモロコシの収穫進捗の上昇によって軟調地合いとなり、引けににかけて468.00セントまで反落した。7日に発表された米コーンベルトの収穫進捗率は、81%と過去5年平均の77%を上回った。チャートは2023年9月19日の安値467.75セントまで接近している。目先は、この安値を下抜けするか注目される。
シカゴコーン期近12月限日足
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