(貴金属市場)
6日の金標準は、続落。金標準の中心限月10月限は前週末比60円安の9535円。
週末の夜間立会の金標準の中心限月は、序盤にNY金の2011ドル台まで上昇によって、9617円まで反発した。しかし、その後は、NY金の値崩れや為替の円高方向の動きによって金標準は9569円まで続落する動きも見せた。週末のNY金の12月限は、弱気な米雇用統計を背景に2011.9ドルまで上昇したが、その後は、米長期金利の上昇によって2000ドル前後を挟んだ水準まで上げ幅を縮小した。日中立会は、週明けのNY金が1994ドル台まで下落すると、金標準は9546円まで下げ幅を拡大した。しかし、10時過ぎにNY金が2000ドル台まで上昇すると、金標準は9585円まで戻りを見せた。ただ、金標準の戻りは一時的となり、その後、NY金が1990ドル前後まで下値水準を切り下げると、金標準は9527円まで日中の安値を更新した。
週明けのNY金は、米長期金利の上昇が圧迫要因となって1988.8ドルまで下落している。週末から為替はドル安基調となっているが、米長期金利は米雇用統計の発表後から出直りの動きとなっている。先週の米FOMCと雇用統計のイベントが終了して、目先は明日の中国と米国の貿易収支が注目されている。それまで、NY金の方向感のない動きが警戒される。金標準は、日中に9527円まで下値水準を切り下げた。NY金の不安定な動きに加え、為替の円高方向の動きにが圧迫要因となっている。まだ、為替は円高方基調を継続していることから、目先の金標準は円相場の動き次第になると見たい。
金標準の日足チャート
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