(NY貴金属)
3日のNY金は、続伸。NY金期近12月限は前日比5.7ドル高の1999.2ドル、NY白金期近1月限は13.7ドル高の944.3ドル、NY銀期近12月限は同43.9セント高の2328.5セント。
週末のNY金は、米長期金利の低下と為替のドル安基調を背景に続伸した。NY金の12月限は、序盤に1990ドル前半で推移していた。しかし、その後、米国の弱気な雇用統計の発表の発表を受けて、NY金は2011.9ドルまで急伸した。この日は発表された10月の米雇用統計は、非農業部門の就業者数が15万人増と、前月の29万7000人から大きく縮小して市場予想の18万人増も下回った。失業率も前月の3.8%から3.9%に悪化して、平均受給率も前年比の4.2%から4.1%に鈍化した。この弱気な米雇用統計の発表によって、米長期金利の低下と為替のドル安・ユーロ高基調が、NY金の支援材料となった。ただ、高値をつけてからは、低下していた米長期金が反転して上昇すると、NY金は上値水準を切り下げて2000ドルを挟んだ水準まで上げ幅を縮小した。
NY白金も為替のドル安・ユーロ高基調が支援材料となって大幅続伸した。NY白金の1月限は、序盤に930ドル前半で推移していた。しかし、その後、弱気な米雇用統計をきっかけに為替がドル安・ユーロ高方向に進むとNY白金は945.7ドルまで大幅続伸した。しかし、高値をつけてからは、為替のドル安・ユーロ高基調が一服すると、NY白金は940.0ドル前後の水準まで上げ幅を縮小した。
NY金12月限日足
※チャート画像は、株式会社ミンカブ・ジ・インフォノイドのWin-Station(R)によるものです。当該画像の著作権は、同社に帰属します。
NY白金1月限日足
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(WTI原油・NY石油製品・北海ブレント)
3日のWTI原油は、反落。WTI原油期近12月限は前日比1.95ドル安の80.51ドル、北海ブレント原油期近1月限は同1.96ドル安の84.89ドル。RBOBガソリン12月限は同4.50セント安の220.10セント、NYヒーティングオイル期近12月限は同10.17セント安の292.38セント。
週末のWTI原油は、売り買い交錯する展開から反落した。WTI原油の12月限は、序盤に82ドル半ばで推移していたが、その後は為替のドル安基調を背景に83.60ドルまで上昇した。しかし、高値をつけてからは、中国の景気先行き不安によるエネルギー需要の後退観測が圧迫要因となって、WTI原油は80.10ドルまで反落した。今週は発表された中国国家統計局の10月の製造業PMI(購買担当者景況指数)は49.5となり、景気の拡大・縮小の節目となる50を2か月振りに下回った。この弱気な中国の経済指標によって、中国経済の先行き不安から石油需要の後退が警戒された。ただ、その後は下げ一服の動きとなり、引けにかけては81ドルを挟んだ水準まで下げ幅を縮小した。
WTI原油期近12月限日足
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(CBOTコーン)
3日のシカゴコーンは、反発。期先12月限は前日比7.25セント高の477.25セント。
週末のシカゴコーンは、為替のドル安基調と南米の天候リスクよって3営業日ぶりに反発した。シカゴコーンの12月限は、序盤に軟調地合いを維持して468.00セントまで下落した。しかし、安値をつけてからは、為替のドル安基調や南米の天候リスクによって481.25セントまで急反発した。週末に発表された10月の弱気な米雇用統計を背景に為替がドル安基調となり、シカゴコーンの支援材料となった。また、南米の天候リスクの再燃によって、米国産トウモロコシの輸出需要の拡大が期待された。アルゼンチンでは、週明けまで乾燥した天候が続くと見られている。ただ、高値をつけてからは、上げ一服の展開から476セント台まで上げ幅を縮小する動きも見せた。
シカゴコーン期近12月限日足
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