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【海外商品市況】NY金は、清算値決定後に2019ドル台まで急伸

2023.10.28

(NY貴金属)
27日のNY金は、3営業日連続で上昇。NY金期近12月限は前日比1.1ドル高の1998.5ドル、NY白金期近1月限は3.2ドル高の905.8ドル、NY銀期近12月限は同2.1セント安の2288.7セント。
週末のNY金は、引き続き中東情勢の悪化が買い材料となり、清算値決定後に2019ドル台まで急伸した。NY金の12月限は、序盤から1990ドル台後半で推移していたが、米国の個人消費支出(PCE)物価指数の発表後に1986.4ドルまで売られた。この日発表された9月の米PCE物価指数は、前年同月比3.4%上昇と市場予想と一致した。また、コア指数は3.7%上昇となり、こちらも市場予想通りの結果となった。両指標とも前月より上昇率は鈍化したものの、米FRB(連邦準備制度理事会)の物価目標の2%を依然として上回っていることから、根強いインフレ圧力が再確認された。これによって、米FRBの金融引き締めの長期化観測から米長期金利が上昇すると、NY金は売られた。しかし、NY金の下振れは一時的な動きとなり、その後、中東情勢の悪化による安全資産の買いによって2019.7ドルまで急伸した。26日に米軍がシリア東部にあるイランの関連施設を2か所空爆したことやイスラエル軍がガザ地区への地上戦に備えた活動強化が買い材料となった。
一方、NY白金も売り買い交錯する展開から反発した。NY白金の1月限は、序盤に為替のドル安・ユーロ高基調の動きによって918.0ドルまで上昇した。しかし、高値をつけてかは、為替がドル高・ユーロ安方向の動きになると、NY白金は904.4ドルまで崩れた。その後も、為替ドル・ユーロ高の乱高下に翻弄され、NY白金は918.0ドルまで買い直された後、904.2ドルまで下落した。ただ、安値をつけてからは、NY金の急伸に引っ張られNY白金は出直りの動きから912ドル台まで買い直された。

NY金12月限日足


※チャート画像は、株式会社ミンカブ・ジ・インフォノイドのWin-Station(R)によるものです。当該画像の著作権は、同社に帰属します。

NY白金1月限日足


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(WTI原油・NY石油製品・北海ブレント)
27日のWTI原油は、急反発。WTI原油期近12月限は前日比2.33ドル高の85.54ドル、北海ブレント原油期近12月限は同2.55ドル高の90.48ドル。RBOBガソリン11月限は同5.64セント高の231.25セント、NYヒーティングオイル期近11月限は同0.80セント高の305.19セント。
週末のWTI原油は、中東情勢の悪化によるエネルギーの供給不安が再燃して急反発した。WTI原油の12月限は、序盤に為替のドル安基調によって85.30ドル台まで反発した。しかし、その後は、米国の個人消費支出(PCE)物価指数の発表後に、為替のドル高方向の動きによって83.10ドルまで売られた。ただ、安値をつけてからは、中東情勢の悪化によってエネルギーの供給不安が再燃すると、WTI原油は85.90ドルまで急反発した。イスラエル軍はガザ地区への地上戦に備えた活動を強化している。また、26日に米軍がシリア東部にあるイランの関連施設を2か所空爆したことで、中東地域での紛争の拡大が警戒されている。

WTI原油期近12月限日足


※チャート画像は、株式会社ミンカブ・ジ・インフォノイドのWin-Station(R)によるものです。当該画像の著作権は、同社に帰属します。

(CBOTコーン)
27日のシカゴコーンは、6営業日ぶりの反発。期先12月限は前日比1.50セント高の480.75セント。
週末のシカゴコーンは、週末要因による買い戻しやシカゴ大豆の上昇によって反発した。シカゴコーンの12月限は、序盤から週末要因による買い戻しによって反発した。その後、シカゴ大豆の急伸に引っ張られ484.00セントまで上昇した。シカゴ大豆の急伸は、南米の天候リスクによる供給不安から、米国産大豆の輸出需要の拡大期待が支援材料となった。しかし、高値をつけてからは上げ一服の展開から、480セントを挟んだ水準まで上値水準を切り下げた。

シカゴコーン期近12月限日足


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