(NY貴金属)
25日のNY金は反発。NY金期近12月限は前日比8.8ドル高の1994.9ドル、NY白金期近1月限は20.5ドル高の912.4ドル、NY銀期近12月限は同10.9セント安の2300.7セント。
昨日のNY金は、中東情勢の緊迫化による安全資産の買いによって反発した。NY金の12月限は、イスラエル軍によるパレスチナ自治区ガザへの地上侵攻が警戒される状況から安全資産として買われ1998.6ドルまで上昇した。しかし、高値をつけてからは、米国の長期金利の上昇が圧迫要因となり、その後1973.6ドルまで急落した。しかし、NY金の下振れは一時的な動きとなり、再び地政学的リスクを背景に1997ドル台まで買い直された。ただ、引けにかけては、米長期金利の上昇と為替のドル高基調が上値を抑える動きになると、NY金は1988ドル台まで上げ幅を縮小した。
NY白金も急反発。NY白金の1月限は、序盤に為替のドル高・ユーロ安基調によって885.0ドルまで下落した。しかし、安値をつけてからは、NY金の上昇基調に反応すると、NY白金は出直りの動きから917.0ドルまで急反発した。上昇局面では、NYパラジウムの上昇も支援材料となった。その後は、NY金の上昇基調が一服するとNY白金の上げも一巡して、引けにかけては為替のドル高・ユーロ安基調によって912ドル台まで上値水準を切り下げた。
NY金12月限日足
※チャート画像は、株式会社ミンカブ・ジ・インフォノイドのWin-Station(R)によるものです。当該画像の著作権は、同社に帰属します。
NY白金1月限日足
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(WTI原油・NY石油製品・北海ブレント)
25日のWTI原油は、反発。WTI原油期近12月限は前日比1.65ドル高の85.39ドル、北海ブレント原油期近12月限は同2.06ドル高の90.13ドル。RBOBガソリン11月限は同1.66セント高の228.42セント、NYヒーティングオイル期近11月限は同1.44セント安の303.05セント。
昨日のWTI原油は、売り買い交錯する中、反発した。WTI原油の12月限は、序盤に83~84ドル台前半のレンジで推移した。しかし、その後、米国の弱気な原油在庫の発表を受けて82.08ドルまで下落した。この日発表された米国のEIA(エネルギー情報局)週間在庫統計は、原油在庫が前週比140万バレル増となり、市場予想の20万バレル増を上回る積み増しとなった。また、ガソリン在庫も同20万バレル増となり市場予想の10万バレル減に反する増加となった。この弱気なEIAの在庫統計によって、需給ひっ迫懸念の後退が下落要因となった。ただ、WTI原油の下落は一時的な動きとなり、中東情勢の悪化による供給不安が台頭すると、出直りの動きから85.56ドルまで反発した。イスラエルのネタニヤフ首相が、25日のテレビインタビューでガザへの地上侵攻を準備していると発言して、再び中東情勢の緊張感が高まった。イスラエル軍がガザへの侵攻が実施されると、中東各地に紛争が拡大する可能性があり、エネルギーの供給不安を警戒する動きが強まり、WTI原油は85.50ドル台まで買い進まれた。
WTI原油期近12月限日足
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(CBOTコーン)
25日のシカゴコーンは、4営業日連続の下落。期先12月限は前日比4.00セント安の480.00セント。
昨日のシカゴコーンは、為替のドル高基調や南米の恵みに雨によって4営業日連続で下落した。シカゴコーンの12月限は、序盤から為替のドル高基調による割高感から軟調地合いを継続した。その後、米国取引時間帯に476.75セントまで売り込まれた。下落局面では、ブラジルの中央部で今後数日間に降雨が予報され、乾燥した天候が和らぐことも圧迫要因となった。ただ、安値をつけてからは、連日の下落に対する持ち高調整の動きによって、一時482セント台まで買い戻される動きも見せた。
シカゴコーン期近12月限日足
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