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【海外商品市況】NY金は1990ドル台まで続伸、WTI原油も90ドル台まで上昇

2023.10.20

(NY貴金属)
19日のNY金は3営業日連続の上昇。NY金期近12月限は前日比12.2ドル高の1980.5ドル、NY白金期近1月限は3.9ドル高の898.2ドル、NY銀期近12月限は同6.8セント安の2303.1セント。
昨日のNY金は、地政学的リスクによる買いに加え、為替のドル安基調が支援材料となり、1990ドル台まで急伸した。NY金の12月限は、序盤に米国の長期金利の上昇や利益確定の売りによって1957ドル台まで下落した。しかし、NY金の下振れは一時的な動きとなり、安値をつけてからは、中東情勢の悪化による安全資産としての買いによって上昇基調に戻った。その後、パウエル米FRB(連邦準備制度理事会)総裁の討論会の発言後に、為替がドル安・ユーロ高基調になると、NY金は1990.2ドルまで急伸した。パウエル議長は討論会で、「一段の金融引き締めは妥当となる可能性がある」と述べたが、その後、質疑応答で「最近の金利上昇により利上げの必要性が下がった可能性がある」との見解も示した。このパウエル議長の発言が、市場ではハト派的な内容と捉えられると、為替がドル安・ユーロ高基調に進み、NY金の支援材料となった。
NY白金も為替のドル安・ユーロ高基調によって反発した。NY白金の1月限は、序盤にNY金やNYパラジウムの下落に反応して882.0ドルまで反落した。しかし、その後は、NY金の出直りや為替のドル安・ユーロ高方向の動きによって反発の展開となった。更に、米国取引時間帯にパウエル議長の討論会でのハト派的な発言によって、為替のドル安・ユーロ高基調が一段と進むと、NY白金は903.2ドルまで上昇した。ただ、引けにかけては、為替のドル安・ユーロ高は一服して、NY白金は900ドル割れまで上値水準を切り下げた。

NY金12月限日足


※チャート画像は、株式会社ミンカブ・ジ・インフォノイドのWin-Station(R)によるものです。当該画像の著作権は、同社に帰属します。

NY白金1月限日足


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(WTI原油・NY石油製品・北海ブレント)
19日のWTI原油は続伸。WTI原油期近11月限は前日比1.05ドル高の89.37ドル、北海ブレント原油期近12月限は同0.88ドル高の92.38ドル。RBOBガソリン11月限は同0.82セント高の236.17セント、NYヒーティングオイル期近11月限は同3.37セント高の317.30セント。
昨日のWTI原油は、為替のドル安基調を背景に続伸した。WTI原油の11月限は、序盤にベネズエラの経済制裁の一部緩和によるベネズエラ産原油の供給拡大観測から86.60ドルまで下落した。しかし、安値をつけてからは、中東情勢の悪化による供給不安を警戒した動きによって買い直されると89ドル台まで上昇した。更に、パウエル議長の討論会でのハト派的な発言によって、為替のドル安基調が支援材料になると90.68ドルまで続伸した。WTI原油の90ドル台は、10月3日以来となっている。

WTI原油期近11月限日足


※チャート画像は、株式会社ミンカブ・ジ・インフォノイドのWin-Station(R)によるものです。当該画像の著作権は、同社に帰属します。

(CBOTコーン)
19日のシカゴコーンは、大幅続伸。期先12月限は前日比13.00セント高の505.00セント。
昨日のシカゴコーンは、南米の干ばつによる輸出の低下が支援材料なり、大幅続伸した。ブラジル産トウモロコシの輸出が終盤になっている中、アマゾン地域の深刻な干ばつによって、タパジョス川のはしけ船(バージ)輸送に混乱が生じている。この干ばつの影響によって、ブラジル産トウモロコシの輸出需要の低下が警戒され、米国産トウモロコシの輸出需要の拡大観測が台頭すると、シカゴコーンの12月限は505.50セントまで大幅続伸した。

シカゴコーン期近12月限日足


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ツイッター:https://twitter.com/@tazawa_fujitomi

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