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【海外商品市況】NY金・WTI原油は反落・NY白金は続伸

2023.10.17

(NY貴金属)
16日のNY金は反落。NY金期近12月限は前週末比7.2ドル安の1934.3ドル、NY白金期近1月限は15.2ドル高の899.4ドル、NY銀期近12月限は同13.0セント安の2276.5セント。
週明けのNY金は、先週末の急騰に対する反動安となり一時1930ドル割れまで下落した。NY金の12月限は、序盤から上値水準を切り下げる展開となり、1940ドルを割ると日本時間の16時前に1921.2ドルまで下落した。しかし、安値をつけてからは、中東情勢の悪化による地政学的リスクが引き続き買い材料となり、NY金は1930ドル台半ばまで買い戻された。イスラエル軍は、イスラム組織ハマスが実行支配するパレスチナ自治区ガザへの本格的な地上侵攻の準備を進めている。今後の軍事衝突の激化が警戒されている。
一方、NY白金は大幅続伸して、一時900ドル台まで上昇した。NY白金の1月限は、為替のドル安・ユーロ高基調によって序盤から強調地合いとなった。途中、879.1ドルまで下落する動きとなったが、その後は、為替のドル安・ユーロ高基調が強まるとNY白金は出直りの動きから900.6ドルまで大幅続伸した。ただ、引けにかけては、上げ一服の展開から898ドル前後まで上値水準を切り下げた。

NY金12月限日足


※チャート画像は、株式会社ミンカブ・ジ・インフォノイドのWin-Station(R)によるものです。当該画像の著作権は、同社に帰属します。

NY白金1月限日足


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(WTI原油・NY石油製品・北海ブレント)
16日のWTI原油は下落。WTI原油期近11月限は前週末比1.03ドル安の86.6ドル、北海ブレント原油期近12月限は同1.24ドル安の89.65ドル。RBOBガソリン11月限は同0.77セント高の227.30セント、NYヒーティングオイル期近11月限は同6.25セント安の314.92セント。
週明けのWTI原油は、先週末の急反発に対する反動安によって下落した。WTI原油の11月限は、序盤に中東情勢の悪化による地政学的リスクや為替のドル安基調によって88.33ドルまで上昇した。しかし、高値をつけてからは、先週末の急反発に対する反動安とベネズエラの供給の増加観測によって86.32ドルまで下落した。米国が、ベネズエラの原油産業に対する制裁措置の緩和について、条件付きで暫定合意が報じられた。来年のベネズエラ大統領選で公平な選挙の実施が条件となっており、ベネズエラからの石油の供給増が見込まれている。ただ、WTI原油の下振れは限定的となり、その後は、引き続き中東情勢の悪化が相場の下支えになると、87ドル台半ばまで買い直される動きも見せた。

WTI原油期近11月限日足


※チャート画像は、株式会社ミンカブ・ジ・インフォノイドのWin-Station(R)によるものです。当該画像の著作権は、同社に帰属します。

(CBOTコーン)
16日のシカゴコーンは、続落。期先12月限は前週末比3.25セント安の490.00セント。
週明けのシカゴコーンは、収穫の進展観測によるハーベストプレッシャー(収穫期の売り圧力)と弱気な週間輸出検証高によって続落した。シカゴコーンの12月限は、序盤に海外原油の上昇や為替のドル安基調によって496セント台まで反発した。しかし、その後は、米コーンベルトの乾燥した天候による収穫進展が見込まれると、季節的要因となるハーベストプレッシャーによって、シカゴコーンは489.50セントまで続落した。下落局面では、週明けに発表された米国産トウモロコシの弱気な週間輸出検証高も圧迫要因となった。米農務省が発表した、6~12日間の米国産トウモロコシの週間輸出検証高は、43万4471トンと予想レンジの55万~80万トンを下回った。

シカゴコーン期近12月限日足


※チャート画像は、株式会社ミンカブ・ジ・インフォノイドのWin-Station(R)によるものです。当該画像の著作権は、同社に帰属します。

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