(貴金属市場)
12日の金標準は大幅続伸。金標準の中心限月8月限は前日比101円高の9001円。
夜間立会の金標準の中心限月は、NY金の強調地合いによって8987円まで続伸した。NY金は、米国の長期金利の低下と中東情勢の悪化を背景に1890.9ドルまで上昇した。日中立会は、NY金が強調地合いを継続して1892ドル台まで上値水準を切り上げると、金標準は9005円まで上げ幅を拡大した。金標準の9000円台は10月2日以来となっている。
日中のNY金は、前日の高値を更新して1892.9ドルまで続伸している。まだ、中東情勢の悪化による地政学的リスクと米長期金利の低下が支援材料に。ただ、今晩は、米国の消費者物価指数(CPI)の発表が予定されている。前日は、生産者物価指数(PPI )が発表され、強気な内容となったことから、一時的に米長期金利は上昇した。今晩のCPIも強気な結果になると、インフレの根強さから、米長期金利の上昇によってNY金の下振れが警戒される。米CPIの発表は日本時間21時30分となっている。金標準は、日中に9000円台まで上昇している。NY金の上昇が支援材料となっているが、円相場が149円台から上値が重くなっている。150円付近から日本政府の為替介入の警戒が強くなる局面となっていることから、円相場の動きによってNY金の上昇幅に対して金標準の上げは限定的になる動きが警戒される。
金標準の日足チャート
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