(貴金属市場)
4日の白金標準は、3営業日連続で下落。白金標準の中心限月8月限は前日比70円安の4112円。
夜間立会の白金標準の中心限月は、序盤に為替の円安基調やNY白金の反発によって4243円まで上昇した。しかし、上昇は一時的な動きとなり、NY白金が軟調地合いに反転すると白金標準は上値水準を下げた。その後、米国取引時間帯に為替の急激な円高の動きによって4144円まで急反落した。NY白金は、序盤に為替のドル安・ユーロ高基調によって890ドル台まで反発したが、為替のドル安・ユーロ高基調が一巡して、ドル高・ユーロ安方向に戻ると875ドル台まで売り直された。日中の白金標準は、NY白金の続落によって4121円まで下げ幅を拡大した。しかし、その後は、為替の円安基調によって4142円まで戻る展開となった。ただ、4140円台の戻りは一時的な動きとなり、NY白金が868ドル台まで下値水準を切り下げると、白金標準は4112円まで安値を更新した。
日中のNY白金は、引き続き為替のドル高・ユーロ安基調が圧迫要因となって下落基調を継続している。今晩は、米国のADP全米雇用報告の発表が予定され、強気な内容となれば、ドル高基調によるNY白金の下値水準の切り下げが警戒される。白金標準は、NY白金の下落基調の継続によって4112円まで直近の安値を更新している。まだNY白金の弱い動きが予想され、白金標準は8月10日の安値4102円を下抜けするか注目される。
白金標準の日足チャート
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