(石油市場)
29日のドバイ原油は、急反落。ドバイ原油の中心限月2月限は前日比1360円安の8万0140円。
夜間立会のドバイ原油は、WTI原油の高値からの値崩れによって、中心限月2月限は8万0100円まで急反落した。WTI原油の11月限は、序盤に95.03ドルまで直近の高値を更新したが、その後は、米国の金融引締めの長期化懸念や高値警戒によって利益確定の売りが台頭して91.39ドルまで急反落した。日中立会は、WTI原油が92.10ドル台まで反発すると、ドバイ原油は8万0700円まで下げ幅を縮小した。しかし、WTI原油の戻りが一巡して、91.60ドル前後まで下落すると、ドバイ原油は為替の円高方向の動きもあって8万0110円まで売り直された。
日中のWTI原油は、92.12ドルまで反発してから、再び91.50ドル台まで上値水準を切り下げている。前日の安値からは戻り基調となっているが、市場では今晩発表される8月の米国の個人消費支出(PCE)や、30日の中国製造業PMI・1日の財新による製造業PMIの発表待ちとなっている。米PCEは米国の金融政策に影響を与える指標となっている。中国のPMIや財新による製造業PMIは中国景気の動向を探る上で重要な指標となっている。この両国の経済指標の結果待ちとなっていることから、週末のWTI原油はレンジでの動きが想定される。ドバイ原油は、WTI原油の値崩れによって8万円台前半まで急反落している。WTI原油の下げ一巡によって、ドバイ原油は8万円台を維持した動きとなっているが、為替の円安も一巡していることから、戻り基調は限定的になる動きが予想される。週末はWTI原油と同様に米・中の経済指標次第となっていることから、臨機応変に対処するのが無難としたい。
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