(NY貴金属)
28日のNY金は、4営業日連続で下落。NY金期近12月限は前日比12.3ドル安の1878.6ドル、NY白金期近1月限は18.8ドル高の915.1ドル、NY銀期近12月限は同1.7セント高の2274.1セント。
昨日のNY金は、引き続き米国の長期金利の上昇によって続落した。NY金の12月限は、序盤に1890ドル台を維持した動きによって、一時1896.8ドルまで反発した。しかし、米国取引時間帯に米長期金利が上昇基調を強め4.7%に接近する動きになると、NY金は1896ドル台半ばの水準から一気に1874.5ドルまで急落した。NY金の1880ドル割れは、2022年12月23日以来となっている。しかし、安値をつけてからは、米長期金利が上げ一巡の動きから4.6%割れまで上値水準を切り下げると、NY金は1884ドル台まで下げ幅を縮小した。
一方、NY白金は、為替のドル安・ユーロ高基調を背景に反発した。昨日からNY白金の中心限月は1月限となっている。NY白金の1月限は、前日に890.9ドルまで下落したが、昨日は序盤から為替のドル高・ユーロ安基調の一服によって890ドル台後半で推移した。その後、欧州取引時間帯に入ると、為替がドル安・ユーロ高方向に進み、NY白金も次第に上値水準を切り上げ、米国取引時間帯に917.7ドルまで上昇した。上昇局面では、NYパラジウムの急騰もNY白金の支援材料となっていた。
NY金12月限日足
※チャート画像は、株式会社ミンカブ・ジ・インフォノイドのWin-Station(R)によるものです。当該画像の著作権は、同社に帰属します。
NY白金1月限日足
※チャート画像は、株式会社ミンカブ・ジ・インフォノイドのWin-Station(R)によるものです。当該画像の著作権は、同社に帰属します。
(WTI原油・NY石油製品・北海ブレント)
28日のWTI原油は急反落。WTI原油期近11月限は前日比1.97ドル安の91.71ドル、北海ブレント原油期近11月限は同1.17ドル安の95.38ドル。RBOBガソリン10月限は同9.33セント安の250.53セント、NYヒーティングオイル期近10月限は同0.33セント高の331.80セント。
昨日のWTI原油は、95ドル台まで高値を更新した後に、利益確定の売りによって急反落した。WTI原油の11月限は、序盤から強調地合いを継続して2023年6月の高値94.34ドルを上抜けすると95.03ドルまで直近の高値を更新した。しかし、高値をつけてからは、米国の金融引締めの長期化懸念や高値警戒によって利益確定の売りが台頭すると、WTI原油は91.39ドルまで急反落した。しかし、その後は、需給のひっ迫懸念が相場の下支えとなっていることから、引けにかけて91.80ドル台まで下げ幅を縮小した。
WTI原油期近11月限週足
※チャート画像は、株式会社ミンカブ・ジ・インフォノイドのWin-Station(R)によるものです。当該画像の著作権は、同社に帰属します。
(CBOTコーン)
28日のシカゴコーンは続伸。期先12月限は前日比5.25セント高の488.50セント。
昨日のシカゴコーンは、売り買い交錯する中、続伸した。シカゴコーンの12月限は、序盤に481.00セントまで下落したが、その後は、今晩発表される9月1日時点でのトウモロコシの在庫報告を控え、持ち高調整によって、489.25セントまで続伸した。今晩、米農務省が公表するトウモロコシの在庫の事前予想は、前年比3.8%増の14億2900万ブッシェルとなっている。この水準は3年ぶりの高水準となっているが、9月12日に発表された需給報告の在庫の14億5200万ブッシェルより低い数字となっている。発表は日本時間9月30日の午前1時に予定されている。
シカゴコーン期近12月限日足
※チャート画像は、株式会社ミンカブ・ジ・インフォノイドのWin-Station(R)によるものです。当該画像の著作権は、同社に帰属します。
ツイッター:https://twitter.com/@tazawa_fujitomi