(貴金属市場)
28日の金標準は、大幅続落。金標準の中心限月8月限は前日比85円安の9011円。
夜間立会の金標準の中心限月は、NY金の一段の値崩れによって9010円まで売り込まれた。しかし、安値をつけてからは、NY金の下げ一服と為替の円安基調によって金標準は9020円台後半まで下げ幅を縮小した。NY金の12月限は、引き続き為替のドル高基調や米長期金利の上昇によって1900ドルを割れると1890.3ドルまで下値水準を切り下げた。日中立会は、NY金の軟調地合いの継続によって金標準は上値水準を切り下げ、14時過ぎに為替の円高方向の動きによって8997円まで安値を更新した。しかし、安値をつけてからは、為替の円高方向の動きが一巡して、円安基調に戻ると金標準は9018円まで下げ幅を縮小する動きも見せた。
日中のNY金は、1890.5ドルまで再び下落している。引き続き米国の金融引締め長期化観測から、米長期金利の上昇と為替のドル高基調がNY金の圧迫要因となっている。NY金は1900ドルの大台を下抜けしたことによって、更なる下落も想定される。金標準は、NY金の軟調地合いによって9000円割れまで下値水準を切り下げている。まだ、NY金の弱い動きが続いていることから、金標準の下値水準の切り下げが警戒される。為替は、朝方から円安基調が一服して円高方向に動いている。ただ、ドル安基調によるNY金の戻りも限定的となっていることから、金の出直りの動きもまだ先と見たい。
金標準の日足チャート
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