(NY貴金属)
26日のNY金は大幅続落。NY金期近12月限は前日比16.8ドル安の1919.8ドル、NY白金期近10月限は10.4ドル安の907.1ドル、NY銀期近12月限は同18.9セント安の2319.6セント。
昨日のNY金は、為替のドル高基調と米長期金利の高止まりが圧迫要因となって大幅続落した。NY金の12月限は、週明けからの為替のドル高・ユーロ安基調の流れによって序盤から軟調地合いを継続した。その後、米国取引時間帯に米長期金利の高止まりや為替のドル高・ユーロ安基調が一段と強まると、NY金は1917.2ドルまで売り込まれた。NY金の1920ドル割れの動きは、2023年8月22日以来となっている。米長期金利の高止まりや為替のドル高基調は、米FRB(連邦準備制度理事会)の高官らによる、年内あと1回の追加利上げを指示していることが要因となっている。
NY白金もNY金と同様に、為替のドル高基調を背景に続落した。NY白金の10月限は、為替のドル高・ユーロ安基調が圧迫要因となり、序盤から軟調地合いを継続して901.5ドルまで大幅続落した。しかし、安値をつけてからは900ドルを維持したことによって、テクニカルな買いによって911.5ドルまで戻りを見せた。ただ、911ドル台の戻りは一時的な動きとなり、為替のドル高・ユーロ安基調の動きが、引き続き圧迫要因になると、NY白金は905ドル台まで売り直された。
NY金12月限日足
※チャート画像は、株式会社ミンカブ・ジ・インフォノイドのWin-Station(R)によるものです。当該画像の著作権は、同社に帰属します。
NY白金10月限日足
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(WTI原油・NY石油製品・北海ブレント)
26日のWTI原油は反発。WTI原油期近11月限は前日比0.71ドル高の90.39ドル、北海ブレント原油期近11月限は同0.67ドル高の93.96ドル。RBOBガソリン10月限は同1.83セント高の256.22セント、NYヒーティングオイル期近10月限は同3.84セント安の322.38セント。
昨日のWTI原油は、根強い需給のひっ迫懸念を背景に反発して90ドル台を回復した。WTI原油の11月限は、序盤は為替のドル高基調やロシアの輸出規制の緩和によって、89ドルを割れると88.19ドルまで下落した。しかし、安値をつけてからは、産油国の供給引締めの継続と冬場の北半球の暖房油の需要拡大による需給のひっ迫懸念を警戒する動きによって、90.74ドルまで反発した。
WTI原油期近11月限日足
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(CBOTコーン)
26日のシカゴコーンは反落。期先12月限は前日比1.50セント安の479.75セント。
昨日のシカゴコーンは、29日の四半期在庫の発表を控えた持ち高調整の動きや作柄の改善によって反落した。シカゴコーンの12月限は、前日の流れを引き継いで序盤に483.50セントまで上昇した。しかし、高値をつけてからは、トウモロコシの作柄改善や29日の四半期在庫の発表を控えた持ち高調整によって、シカゴコーンは476.50セントまで反落した。昨日発表された米農務省の作柄報告で、トウモロコシの作柄の「優」と「良」の合計は、前週の51%から53%に改善された。また、四半期在庫の市場の平均予想は、14億2900万ブッシェルとなり、前年比3.8%の増加となっている。ただ、安値をつけてからは、出直りの展開となり、一時480セント台まで戻りも見せた。
シカゴコーン期近12月限日足
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