(貴金属市場)
21日の金標準は、4営業日連続の上昇。金標準の中心限月8月限は前日比13円高の9188円。
夜間立会の金標準の中心限月は、NY金の上昇と為替の円安基調によって9233円まで買い進まれ上場来高値を更新した。しかし、高値をつけてからは、NY金の値崩れによって金標準は9180円台まで上げ幅を縮小した。NY金の12月限は、米FOMC(連邦公開市場委員会)の発表前に1968.9ドルまで上昇したが、発表後に米長期金利の上昇と為替のドル高・ユーロ安基調によって1950.0ドルまで下落した。日中立会は、NY金の軟調地合いを維持して1950ドル割れの動きになると金標準は9169円まで反落した。しかし、安値をつけてからは、為替の円安基調やNY金の下げ一服の動きによって9190円まで買い直された。
日中のNY金は、米長期金利の上昇と為替のドル高・ユーロ安基調によって1944.2ドルまで下値水準を切り下げている。年内1回の利上げを行うことを示唆した内容となった今回の米FOMC後から、NY金は値崩れを見せている。目先は、明日の日銀の金融政策決定会合が焦点となってくる。明日も政策金利が据え置かれると、再び日米の金利差の拡大観測によるドル高基調の動きによって、NY金の下落基調の継続が想定される。金標準は、9233円の高値をつけてから、NY金の値崩れによって約60円の下落となっている。ただ、為替の円安基調は今後も続くと見られ、為替の円安が引き続き金標準の支援材料になると見たい。
金標準の日足チャート
※チャート画像は、株式会社ミンカブ・ジ・インフォノイドのWin-Station(R)によるものです。当該画像の著作権は、同社に帰属します。