(NY貴金属)
20日のNY金は、清算値ベースで大幅続伸。NY金期近12月限は前日比13.4ドル高の1967.1ドル、NY白金期近10月限は6.1ドル安の942.3ドル、NY銀期近12月限は同38.0セント高の2383.6セント。
昨日のNY金は、為替のドル・ユーロの動きに翻弄され、清算値ベースで大幅続伸となったが、その後は、大きく上値水準を切り下げた。NY金の12月限は、序盤に米国のFOMC(連邦公開市場委員会)の発表前まで、米長期金利の低下と為替のドル安・ユーロ高方向の動きによって1968.9ドルまで続伸した。しかし、米FOMCの政策金利の発表やパウエル米FRB(連邦準備制度理事会)議長の会見後に、米長期金利が上昇して為替はドル高・ユーロ安基調となると、NY金は1950.0ドル台まで下落した。注目された米FOMCは、政策金利は据え置きが決定されたが、年内あと1回の利上げを行うことを示唆した。
NY白金は、5営業日ぶりに反落した。NY白金の10月限は、序盤に為替のドル安・ユーロ高方向の動きによって949.6ドルまで上昇した。しかし、その後は、連日の上昇による利益確定の売りが台頭すると上値水準を切り下げた。更に、米FOMCの発表後から為替がドル高・ユーロ安方向基調になると、NY白金の売り圧力が強まり931.5ドルまで反落した。
NY金12月限日足
※チャート画像は、株式会社ミンカブ・ジ・インフォノイドのWin-Station(R)によるものです。当該画像の著作権は、同社に帰属します。
NY白金10月限日足
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(WTI原油・NY石油製品・北海ブレント)
20日のWTI原油は続落。WTI原油期近11月限は前日比0.82ドル安の89.66ドル、北海ブレント原油期近11月限は同0.81ドル安の93.53ドル。RBOBガソリン10月限は同3.89セント安の261.92セント、NYヒーティングオイル期近10月限は同4.71セント安の332.68セント。
昨日のWTI原油は、売り買い交錯する中、続落した。WTI原油の11月限は、序盤に88.97ドルまで崩れる動きとなったが、その後は、為替のドル安・ユーロ高方向の動きや強気な米国のEIA(エネルギー情報局)在庫統計の結果を受けて、91.07ドルまで上昇した。米EIAの週間在庫統計は、原油在庫が前週比220万バレル減、ガソリン在庫は80万バレル減、中間留分在庫は290万バレル減となった。原油在庫は市場予想とほぼ一致したが、ガソリン在庫は20万バレル増、中間留分在庫は30万バレル増と在庫の増加予想に対して真逆の結果となったことが、WTI原油の上昇要因となった。しかし、WTI原油の91ドル台は一時的な動きとなり、高値をつけてからは上値水準を徐々に切り下げ、米FOMCの発表後からは、為替がドル高・ユーロ安基調となると、WTI原油は89.10ドル台まで売り直された。
WTI原油期近11月限週足
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(CBOTコーン)
20日のシカゴコーンは続伸。期先12月限は前日比6.00セント高の482.25セント。
昨日のシカゴコーンは、引き続き安値拾いの買いによって続伸した。シカゴコーンの12月限は、序盤から安値拾いの買いの継続によって上昇基調を維持しすると、欧州時間帯に480セント台まで続伸した。その後、一旦475セント台まで下落したが、下振れは一時的な動きとなり、その後、483.00セントまで上値水準を切り上げた。上昇局面では、シカゴ小麦の上昇がシカゴトウモロコシの支援材料となった。シカゴ小麦は、エジプトやアルジェリアの小麦の買い入れによる世界的な需改善期待によって上昇した。
シカゴコーン期近12月限日足
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