(貴金属市場)
19日の金標準は大幅続伸。金標準の中心限月8月限は前週末比80円高の9165円。
金標準の中心限月は、先週末の夜間立会から9150円を中心としたレンジでの動きを継続していた。昨日の夜間立会では、NY金の下落局面で金標準は、9129円まで上げ幅を縮小したが、その後は、NY金の上昇基調によって、金標準は戻り基調となり9165円まで買い進まれた。週明けのNY金の12月限は、序盤に為替のドル高・ユーロ安基調によって1943.8ドルまで下落したが、安値をつけてからは、為替のドル安・ユーロ高方向の動きによって1955.7ドルまで上昇した。日中立会は、NY金が1950ドル台前半の動きの中、為替の円安基調によって金標準は9172円まで上げ幅を拡大した。しかし、高値をつけてからは、NY金が1951ドルまで反落すると金標準は9162円まで上値水準を切り下げた。
日中のNY金は、朝方に1956ドルまで上昇したが、その後は、1951.4ドルまで反落している。米国の長期金利の下げ止まりや為替のドル高・ユーロ安基調がNY金の圧迫要因となっている。今晩は、明日の米国FOMC(連邦公開市場委員会)を控え様子見ムードが続くと見たい。市場では、政策金利は据え置き見られており、声明やパウエル米FRB(連邦準備制度理事会)議長の記者会見の内容が注目されている。よって、それまでは、NY金はレンジの動きが想定される。金標準は、日中に9172円まで上昇して再び上場来高値を更新した。まだ、NY金の1950ドル台維持の動きや為替の円安基調によって高値圏で推移している。引き続き、為替の円安基調は金標準の支援材料となるが、ドル高によるNY金の値崩れが警戒される。よって、金標準は現在の水準から上値を追う動きは避けるのが無難としたい。
金標準の日足チャート
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